本日も、当社で発掘できた絶版書籍の中から選りすぐりの良著を紹介させていただきます。
タイトル:試験にでる数学 (1989年) 著者:安富龍平
今回、紹介させていただく1冊は、1989年(平成元年)発行の参考書となります。
大学受験を受ける方が、数学でひっかかる盲点のすべてが入った参考書十冊分に匹敵する本だと言う
今までとは別の角度から数学を問いていく本だということです。
教科書は一通り、はじめから最後までやり終えてもいざ問題に直面すると、それが何の問題で
どのように問いたらいいの分からなくなることがあると思います。
難問とはいえ高校課程で学んだ基本事項の組み合わせ、または変形に過ぎないと考え
いかに有効に、正確に、速やかにその本質を見破り、からみあった糸をほぐすかにあることだと。
著者は、安富龍平先生(1928-2021)です。
先に安富龍平先生のプロフィールを紹介させていただきます。
昭和3年、東京生まれ・
東京大学理学部数学科を卒業後、都立北高等学校、日比谷高校で教鞭をとる。
その後、三鷹高校教頭、武蔵村山高校校長を1984年4月~1988年3月を経て、2021年92歳で永眠。
参考書での著書は、「試験にでる数〓数2B数3」、「試験にでる数学 試験シリーズ」、「試験にでる数学実戦公式集 青春新書」、「試験にでる数学実戦公式集 – これが見えないカギだ 青春新書」の4冊のみとなり、青春出版社から出版されておられます。
今回ご紹介するのはこちら『試験にでる数学 1989年』を紹介させて頂きます。
本書は、数学苦手人間も、武器とする人間も、最大効果を発揮する全く新しいノウハウを余すところなく網羅した。
数学というものを”従来の見方を変えることにより、今まで分からなかったこともスラスラ解けるようになる”という新しい解釈による講義で、過去、東大を始めとする有名校に数多くの生徒を送り出した実績を持つ著者による本になります。
それでは、本書を目次から見ていきたいと思います。
1 みんな、つまずいた問題―これが、落し穴であった
2 この重要なつながり―まったく、見分けがつかない問題
3 この難問には、この解法―なぜ、合格しなかったか
4 決定的カギは、ここにあった―“それが何か”を知る分岐点
5 誰もが冒す危険な個所―必要なのか、十分なのか
6 パラメーター消去は、この解法―このツボを見逃してはならない
7 ここに弱点があった―ここで、絶対逃げてはならない
8 ベクトル解法の最大ポイント―その応用の決め手はこれだ
9 これが整理のポイントだ―代数・幾何、この方法なら解決できる
10 教科書にもなかった、この解法―基礎解析、こんなところにあった解決の道
11 ズバリ、最大のカギは整理法―グラフを活用する基礎解析、微分・積分解法
12 なぜ、そこに気がつかないか―投げ出したくなる積分の急所
13 カン違いして泣いた誤答の実例―データが示すドキッとする罠
1の「みんな、つまずいた問題」から見ていくと
1つの方法に固執するなとあり、Aの方法で解けそうに見えるが、実はBの方法によらなければ解けないというもの。
Aの方法でうまくゆかなかないときは、Bの方法で解くことを思いつく余裕があれば、次の手を打つことができます。
大かな内容とはと言うと、問題を解くためのポイントや解説の記載があり、腕試しの練習問題も解答付きで掲載があるので、
理解を深めながら、ちゃんと理解できているか確認できる内容となっています。
みなさんも自分にあった本に出会えるよう探してみてはどうでしょうか。
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