意味は、
大きい団体で低い地位に甘んじているよりも、小さい団体でもその長となる方がよい。(引用コトバンク:デジタル大辞林 第三版の解説より)
在京の大学生の3000人にアンケートを実施してまとめた内容とのこと。発行の1985年はバブル期の直前なので当時の大学生の考えが今の意識との違いを比較し、知ることができるのは面白そうですね。
では、早速目次から紹介いたしましょう。
かなり軽い感じの文章で、当時としても1970年台ごろの文体のようなので当時から既に古めかしい表現であったような印象は否めませんね。
導入最初の話題
キミにはキミの夢があり ぼくにはぼくの道がある
幸せ話は5分で足りる!ぼくの話…
なぜ一流?なぜ二流?
を続いて紹介いたします。
キミにはキミの夢があり ぼくにはぼくの道がある
早稲田政経学部 江川淳さんの話。
高校時代に二人の友人に人生を学んだ話が紹介されています。
一人は、天才。一人は秀才。秀才がノイローゼで休学。1位を取れない悩みが原因。
そこで天才に彼が言う。「秀才をダメにしたのは、天才。おまえだ。」と。
天才は言う。「ヤツはオレに負けたんじゃない。自分に負けたのさ。」と。
そして、先生が彼に言う。「天才のお母さんが来て、息子がこの3年間、夜中の3時まで毎日勉強しているから、受験期くらいのんびりさせてやりたい。」と言っていたと。
そして、お前のお母さんは「勉強しないから、勉強させて欲しい。」と言ってくる。
「話が逆だ。少しは見習え。」と。
彼は、天才の頭の良さは努力によるもので成り立っていて、勉強さえすればできるようになるという凡夫の言い訳セオリーが復権し笑い、諦めが消えたといっています。
そして、そこから学んだ教訓が2つ
「受験勉強は、大学入る手段に過ぎない。決して無理をするな!」
「他人と同じ土俵で競うな。自分の持ち味で勝負しろ。」
無理をして潰れては、たしかに元も子もないですね。
わかり易いエピソードです。
幸せ話は5分で足りる!ぼくの話…
この話、要約すると大学に入るために頑張って勉強して、目標の大学に合格してから在学中に次の目標を決めようとしていたら、大学に入ったら思ったよりも自由過ぎて困ってしまったと。そういうことなのです。
授業は、サボってもどうにかなってしまうので遊んでしまって、どこへ就職したら良いかわからなくなってしまい、日に日に不安が増すばかりと書かれていました。
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