旺文社 よくわかる世界史 1973 護雅夫

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こんにちは。いつもご覧いただきありがとうございます。

今回は、1973年に発行された旺文社の『よくわかる世界史』をご案内させていただきます。

著者は東洋史学者の護雅夫(もり まさお)先生(1921-1996)です。

著書に、

『古代トルコ民族史研究(全3巻)』(山川出版社 Ⅰ 1967年(数度新版)、Ⅱ 1992年、Ⅲ 1997年)

『遊牧騎馬民族国家―蒼き狼の子孫たち』( 講談社現代新書、1967年)、

『李陵』(中央公論社〈中公叢書〉, 1974年/中公文庫 1992年)

『古代遊牧帝国』(中公新書、1976年)

『人間の世界歴史(7) 草原とオアシスの人々』(三省堂、1984年)等があります。

1973年の発行当初は、旺文社の初級・中級用の高校学習参考書のラインナップ『よくわかる』シリーズの一冊でした。

世界史(歴史)の勉強方法の一つに、「流れを読む」ということがありますが、それにピッタリと当てはまる参考書だったに違いありません。かつての『よくわかる』シリーズから、今は『基礎からよくわかる』シリーズに代わっているようです。

はしがきから、実に読み応えがあって「よく覚えられる世界史」を追求した好著とされています。大学受験を目的にすれば、世界史(歴史)は、暗記科目、覚えるものと説かれています。それゆえに、時間とともに忘れてしまい、なかなかテストの点数が上がらないことがあります。

エビングハウスの「忘却曲線」を、その頃に知っていれば、もっと忘れないように勉強できたのに…などと思うところです。

いずれにせよ、45年前の学習参考書は、単に受験対策ではなく、広い世界の歴史を俯瞰して、そこにある人間の変わらない思考や行動パターンを伝えるぞ!という、なんか志とか心意気みたいなものがあったと思うのは私だけでしょうか?

「歴史」は古い過去の話、「世界の出来事」なんてスケールが大きすぎて自分には関係ない、でも雑学程度の教養は社会人としてもっておきたい。
このような理由で世界史を勉強するのも悪くはないのでしょうけれど、仕事や自分の生き方に役立つ使い方があると思います。

いま私達の目の前でおきてる現象は、過去の出来事の延長上にあります。
AIが発達して、人間がやるべき仕事とはなにか?、概念が変わろうとしてます。
これは、イギリスから始まる産業革命でも同じことが起きてます。

それまで職人が手作業でやっていた仕事を、機械が奪いました。(動かすのは人間だけど、職人でなくてもよい)
今わたしたちが置かれてる環境、抱いてる将来への不安とソックリです。

「歴史はくり返す。ただし全く同じではなく螺旋状に進む!」と、どこかに書いてありました。
科学技術は、過去よりも今のほうが優れているでしょうが、人間のメンタルはそう変わっていない?!
だから、時代が違っても人の行動パターンはそう変わっていない。だからこそ「歴史は繰り返す」ということなんだろうと思います。

学生時代は、テストのために歴史用語を1個でも多く暗記することが勉強だと思っていました。
しかし、社会人に必要なのは暗記することではなくて、過去の出来事を俯瞰(ふかん)して未来に生かす力でしょう。

そう考えると、世界史は、過去の出来事を抽象化して自分の環境にあてはめ、未来に向かって行動するためのツールになろうと思うのです。

「歴史のパターンから未来を予測する」そして、「出来事を抽象化して今に生かす」

上記の写真には、ベルリンの壁が記載されています。この本が発刊されて、16年後に壁が無くなるとは、予測だにしないことでした。当時、予想出来なかったことに背景には、いつの日にか平和にドイツが統一される期待感があったのかもしれません。

現在の、東アジアの状況も、もしかするとそれに似ているように思いますが、本書は、歴史的な過去の事象を考察して、今を理解するきっかけになる一冊になろうかと思います。

 

 

最後に、1973年(昭和48年)は、第1次オイルショックがありました。トイレットペーパーが売り切れる!とか、即席ラーメンを買いだめするなんてことがありました。(大震災の後と同じように思います)。そして全国的に水不足だったようです。(今年は水不足にならない梅雨がしっかりあるといいなと思います)。

それでは、また古い参考書でも良いものは紹介していきたいと思います。

次回、更新をどうぞお楽しみに!

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