本日紹介させていただく参考書はこちらになります。
「教室では学べない数Ⅰ解法のコツ 奇跡の高校数学Ⅰ 」
発行元の出版社は祥伝社、表紙にでかでかと謎のキャラがのってますが、「のんた」という熊だそうです。
著者は入江伸先生、教職を去られた後に始めた通信教育の添削の指導が評判となり、その評判を聞いた生徒数人がが椅子や机などを入江先生の自宅に持ち込んだことから、伸学社という学習塾をスタートされました。
通称「入江塾」とも呼ばれる学習塾です。
相当なスパルタ教育で体罰なども公然と行われていたようで当時としても賛否両論あったようですが、指導の成果は如実に現れ灘高から東大への進学率ナンバー1を誇りました。
そんな入江塾について綴られた著書も出版されています。
かつて通っていた生徒さんからは「もう二度と行きたくない」という声も散見されましたが、そんな生徒さんも最後には感謝の言葉で締めくくられており、いかに凄かったが伺い知れます。
本書の内容にざっくり触れてみますと、「なぜ、足し算はやさしいのか?」という割と初歩的な疑問を持った三郎くんと武男くんが、
二人から先生と呼ばれる「いつも上機嫌なおじさん」に質問に行き、
色々問題を解いているうちに、
最終的に慶応大学・医学部の入試問題が解けるという、三郎くんと武男くんの凄まじいレベルアップが伺えるストーリー形式の内容になっています。
「人間7分、学力3分」という信念のもと、謙虚・貪欲・明朗という人格や内面の教育に重きを置かれていた入江先生ですが、人間が成長していく姿を好ましく思っておられた教育者だと感じます。
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