猛暑が続いています。生命の危険すらあると、ウェザーサイトが伝えていますが、
こまめに水分補給をすることが普通になっているヤフオクのUが担当し、本日の参考書を紹介させていだきます。
最近、滴天髄(四柱推命の本)などの漢文を見ることが多いのですが…
そのせいか、漢文って、すごく言いたいことを端的に表現しているものだとえらく感心しました。
それまでは、そんなことは思ったこなどなくて、漢字ばかりだと読みづらいというか、難しいぐらいにしか…
ところがTVドキュメンタリー(再放送)でベトナムの革命家ファン・ボイ・チャウ(1867- 1940)の活動を伝えていました。彼はベトナムがフランスからの独立国家となるようにという大きな志をもっていました。そのために家族と離縁してまで革命に身を投じました。日本にもやってきて犬養毅などの援助を受けて人材の育成を計ったようです。彼が死を迎える時「自分は志は大きくもって生きてきたけれども、ただ力がなくてそれを実現できなかった」ということを身内の手のひらに書いたそうです。
その言葉はたったの4文字なのです。
「有志無才」です。
オオッ!と開眼した気分でした。
たったの4文字!!非常に「美しい!シンプルな美しさ」です。
漢文は、訳文が付いていないと何だかちっともわからない…なと、思っていましたが、そう、漢詩を読んでみたくなりました。これぞ、詩歌の真髄ではないかと…
これほど、無駄のない表現はないのではないかと…俳句もそうですが、無駄を削ぎ落としてこそ美しい!!これ、めちゃくちゃ、感動でした。アホみたいかもしれません。この年で…!
そこで、漢文の勉強法ですが、やっぱりシンプル。先ずは、句法を完璧に記憶し、その後で問題演習を進めていくとあります。
はじめに、漢文の基本はシンプル!とありました。何かをきっかけにして、漢文を勉強し直すにはちょうど良い一冊が今回、紹介させていただく本です。
句法を品詞レベルまで分解し、英語の文法のように「SVOC」を当てはめて、構造を徹底的に理解出来ますから、句法を論理的に理解して、文全体の構造を捉えられるようになります。
ダイジェストの名のとおり、例題が少なめですが、宮下先生は著書も多数ありますので、それを使って理解を深める最初のステップにしてはどうでしょうか?
失敗した時には、いかに取り返すかこそが大事。そうとはわかってはいても、心が折れそうになりがちなものです。そんなときに勇気づけてくれる美しい名言だと思います。
な~んだ、仕事にも役立つじゃないか?って、改めて気づいてしまいました。
端的であれば、覚えていることも出来ますし、スバリ!と解法への糸口を見つけることが出来るなら、「座右の銘」よろしく、手帳の見返しに書いておけば、きっと救われることも多々あろうかと思います。

著者の紹介をシンプルに!
宮下典男(1957年-)は、駿台予備校漢文講師。学研プライムゼミ漢文科講師。
1957年、福岡県北九州市生まれ直方市育ち。山口大学経済学部卒業。
台湾国立師範大学に留学。帰国後、早稲田大学大学院文学研究科修了。
漢詩については、以前にも紹介したブログがございます。合わせてご覧いただけましたら幸いです。
漢文は、音楽の旋律や歌詞にも似ているように見えるのは、
簡略化されたその表現の背景や、
書かれている内容を自分に置き換えて読んでしまうからかもしれません。
そうそうそれは、今の自分の心境と、まったく同じじゃないか…と、
夜中にYouTubeで再生している洋楽の歌詞がうまく訳されているところを探し回ってしまいます。
いつも何かの中毒に侵されているような状態なんでしょうけれど、
中毒っていう日本語は、気持ち悪く感じます。
ADDICTEDという英語のほうが汚くないですね(笑)。
そして、同じ漢字でも漢文はきれいに感じます。
不思議ですね。
では、次回更新もお楽しみに!
この記事へのコメントはありません。