本日は「学燈社 受験の国語 学燈 1989年4月号~12月号1990年2月号3月号」を紹介させていただきます。
学燈社 受験の国語は、すでに廃刊になってしまっている専門誌です。
1946年に、保坂弘司先生により、学燈社が創業し、『学燈』は、2年後の1948年に創刊されました。
上記の専門誌が発売されていた当時、国語の受験専門誌では唯一の存在だったようですから、すでに貴重な本であったようです。
學燈社は1946年、保坂弘司によって創業、1951年に株式会社に改組、『國文學』を創刊。
そして、国語・国文学の出版社としての地歩を築き上げると共に1978年には『別冊國文學』の創刊と一層のジャンルの確立を計りました。
さらには、国語の参考書と共に『學燈文庫』を当代一流の著者によって刊行し活発な出版活動を展開されていたようです。
1951年から1989年にかけては、高校生用の国文学学習用の学燈文庫(学灯文庫)も刊行されていました。
2009年7月、受験雑誌の『学燈』(1948年創刊)は、学芸雑誌の『國文學』(こくぶんがく)ともども休刊となってしまいました。会社も解散されています。
1948年から2009年まで、61年の歴史があります。
当時は、書店で購入出来る問題集がありましたが、自分なりに解答を作ってみても、減点対象があるのか?どうかのか?分かりにくいものだったようです。
その不安を解消してくれる本が、今回の『学燈』だったようです。
理由は、綴じ込みで問題が掲載されており、解答用紙のページを切り離して郵送すると何ヶ月かして添削して戻ってくる!
力試しのつもりで解答を送ると、現在のZ会のような丁寧なものではなくて、採点にわずかのコメントがあるだけでも、ランキングに名前が載るのがうれしくて、続けていた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
廃刊まで、ずっとそのスタイルを変えずにいたものだったようです。
今回、ご紹介されていただくのは、後の季刊のものではなく、月刊だったものです。
高校生当時に国語が得意だった方が、読み返されたりしたら、国語受験不安だったこと、定期購読を続けていたことなど、思い出していただけるように思います。
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