みなさん、こんにちは!
当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。
今回ご紹介する書籍は、『ごま書房 福崎流・合格への英語 1997 福崎伍郎』です。
発売日 : 1997/4/1
新書 : 241ページ
ISBN-10 : 4341017705
ISBN-13 : 978-4341017705
出版社 : ごま書房
福崎伍郎先生のお名前を知っている人もいるのではないでしょうか。とても有名な先生で、本屋さんに行くと先生の著書が必ずといっていい程本棚に並べられています。
本書は、成績が伸びず、英語を諦めてしまっている方や、英語の勉強で行き詰っているような方には、迷わずにこの本を手に取ってほしい1冊になっています。
まずは本書の説明の前に、福崎伍郎先生のことをご紹介していきたいと思います。
福崎伍郎先生は京都大学卒業後、浪人時代の充実した予備校生活がきっかけとなり予備校講師になりました。
YMCA学院、近畿予備校、駿台予備校、河合塾講師、東進ハイスクール・東進衛星予備校の講師を歴任し、現在は代々木ゼミナール講師として活躍しておられます。
様々な予備校で講師をされてきたんですね。
さらに、生徒達にも人気があり、とても分かりやすく、丁寧な授業のようです。
丁寧である為、授業の進度が遅れていたこともあったりしたそうですよ。
英作文、英語構文、長文読解とどの分野でもオールマイティにこなせる先生ですが、
長文読解では、特にパラグラフリーディングを用いた授業が圧巻でした。
”パラグラフリーディング”とは?
文章を構成する各段落の最初の一文を読み、その段落(パラグラフ)の要点をつかみながら、あるいは推測しながら文章を読み進めていくこと(リーディング)です。 ほとんどの長文は序論、本論、結論から成っていて、例えば、序論の段落では問題提起や主張が要点となります。
英語の授業や大学受験に向けて学校で教わりましたが、最初の一文は理解できたものの、その後の文章を推測しながら、解答を導きだすことはとても一筋縄ではいかなかった思い出があります。
しかし、この方法を用いて先生は多くの受験生を合格へと導いてきました。
それでは、本書の紹介をしていきたいと思います。
この本で皆さんに伝えようとしていることは、今から20は偏差値を伸ばせるとういうことです。本書の副題にも「偏差値30からでも間に合う 10か月勉強法からドタン場の逆転裏ワザまで」とあります。
もちろん「努力しないで」というわけではなく、努力の仕方や勉強のコツを教えるといった内容です。
ある生徒の悩み・経験談を通して福崎先生の考え方、アドバイス等が載っています。
1例をご紹介します。
「僕は予備校の教材も、指定された参考書も、先輩が進める問題集も、真面目に取り組んできました。出てきたことを、がむしゃらに覚えてきたのに。成績は春からほとんど伸びてないんです。もうあきらめたほうがいいんでしょうか。」
この方は、とても真面目で勉強にも熱心に取り組んでいるにも関わらず、成績がなかなか伸びないようです。
どうしてでしょうか。
「キミは、知識を増やすことばかりに一生懸命になりすぎて、その知識の使い方を考えてみたことがないんじゃないのかな。文法を理解すれば、コトバの働きがわかり、働きがわかれば、文の構成が見えてくる。たとえば…」
先生いわく、この方は知識量は多いけれども、それを使いこなせていないが為に、理解が十分にできておらず成績が伸びないのだと考えている様です。
この後の会話の続きでは、具体的な例を挙げてアドバイスをされています。
そして、なんと一週間後の試験では、偏差値を10もアップしたそうですよ。
問題集をひたすらに沢山解いたから、というわけではなく先生のお話を聞いただけでです。そしてその後、着実に成績を伸ばし、自分の納得できる大学に合格したそうです。
これは、けっして例外ではなく、人は誰でも適切な助言があれば、かならず伸びるという先生の言葉の通り、この方にとって先生の言葉には、問題集以上に価値のあるお話だったのだろうと思いました。
これ以外にも目次を見てみると、
PART-1福崎流・英語勉強法で合格を勝ち取れ…1勉強計画なきところに合格なし/2英語勉強計画でジャンプアップ
PART-2ライバルに差をつける、ぶっちぎり年間勉強計画 etc…
と気になる話題盛りだくさんですね。
PART1では先ほどの例のように〇君の場合等、実際の受験生の体験談を盛り込みつつ、先生の考えや実際のアドバイスを知ることができます。
「英語の成績がなかなか上がらなくて悩んでいる」
「受験までどのように勉強を進めていけばいいのかわからない」
「他の人はどんな方法で勉強をしているんだろう」
と思っている方には、是非、この本を1度手に取ってほしいと思っています。
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