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今回はこの書籍を紹介させていただきます。
1983年に吾妻書房より発行された「英語の構文がとれる本 英文読解の基本10の秘訣」です。
著者は杉嶋直樹先生です。私も初めて見るお名前なので紹介自体が珍しい参考書ではないかと思います。
杉嶋先生の著書の紹介は今回がはじめてになりますので、どのような人物か紹介したいのですが、残念ながらネット上には杉嶋先生についての情報がほとんどありませんでした。なので、古い情報になりますが本書の著書紹介の内容を記載させていただきます。
杉嶋直樹先生は名古屋出身で立教大学英文科を卒業後、三省堂編集部、高校教師をへて、両国予備校専任講師となられました。ここで英語科主任として教鞭をとりながら、参考書や問題集のほか、英語雑誌にも執筆し、幅広く活躍されています。
今回、紹介いたします「英語の構文がとれる本 英文読解の基本10の秘訣」は杉嶋先生が雑誌で連載していた講座が元になっており、そこに更に加筆したものになっています。その雑誌というのは玄文社の「医歯薬進学」で、現在創刊42周年になる医・歯・薬学部を目指す受験生向けの雑誌です。恥ずかしながら、存じ上げなかったのですが、当時「医歯薬進学」に掲載されていた連載ものはかなり充実していたという評価を目にしました。この「英語の構文がとれる本 英文読解の基本10の秘訣」も良書であるという声も多いようです。
では、内容の紹介に入らせていただきます。
こちらは「はしがき」の部分です。
ひとりでも多くの受験生がタイトルにある通り英語の構文をとれるようになるために書かれた本なのです。
長く複雑な構文に出会った際にどこから手を付けていいかわからず、知っている単語をつなぎ合わせて自分でもわからない訳を作ってしまっていては構文をとることはできません。順序正しく、論理的に考えてとれるようになるための手がかりを段階を踏んでひとつひとつ、第1講から第10講で10の秘訣を学んでいきます。
著者は構文はなぜこうとらなければいけないのか、逆になぜこうとってはいけないのかを詳しく述べ、根本的な考え方を伝えようとしてくれています。また、英文を読むためには単語・熟語力も同時につけていかないと実力がつくことはないとも書かれています。
よく英語の講師が「英語をとる」といいますがその一点にこだわった本であることがわかります。
こちらは「もくじ」の画像です。
この本の構成は英文読解の基本・10の秘訣が第10講まであり、後半には構文解明演習問題として問題が用意されています。総ページ数は約120ページと薄めの本になっていますが、字が小さくびっしりと書かれているので最近の参考書の感覚だと300ページぐらいのボリュームになるかと思います。
10の秘訣を学んだあとに、演習問題にてどのくらい構文をとる力がついたか試すというながれになります。
こちらは英文読解の基本の一部になります。
このように「構文をとる」という時のその取り方を綿密に解析し、構文はなぜこうとらなければいけないのか、逆になぜこうとってはいけないのかを説明してくれているのがわかります。
杉嶋先生の著書は少なく、主な参考書としては今回紹介させていただいた「英語の構文がとれる本 英文読解の基本10の秘訣」と「英語の長文が速く読める本―500語の長文が3分で読める (3ステップ方式)」の2冊のようでした。
杉嶋先生の著書はなかなかレアな本のため、どちらもプレミア価格になっておりいいお値段になっています。「英語の構文がとれる本 英文読解の基本10の秘訣」はアマゾンの中古価格で現在12000円くらい、紹介していない「英語の長文が速く読める本」は参考書としてあまり評価が良くないにも関わらずアマゾンの中古価格でも現在5000円ほどになっていました。
古い本ですが「英語の構文がとれる本 英文読解の基本10の秘訣」については良書であるという声もありますので参考書マニアの方はお財布に余裕がありましたら是非手に取ってみてください。
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