今回は「ナガセ 和角仁の「最強のグリデン古文」実況方法(上)」の紹介をいたします。
著者は和角仁先生です。
和角先生と言えば、受講生たちからグリデン先生の愛称で親しまれ、授業が終わってもサイン攻めに合う超人気講師ですね。
東進ハイスクールや早稲田ゼミナールなどで古文の講師も勤めておられましたが、それだけではなく演劇評論家の三宅周太郎氏・演芸プロデューサーの安藤鶴夫氏・歌舞伎評論家の加賀山直三氏などに師事し、1964年より歌舞伎の評論活動なども行われていました。
そして「創」「朝日ジャーナル」「演劇界」などで評論活動を行う傍ら目白学園短期大学で芸能史や歌舞伎の講師を務めたり、その後「劇団ピストールの会」を創り公演をするなどマルチに活躍されていました。
それでは、本書の内容に話を移しましょう。
まず最初に気になる点がグリデン
グリデンとは和角先生が愛用している重要なポイントに使われるマークのグリグリでんでんむし、これを略してグリデンと呼ぶそうです。
和角先生の著書を読むときにはこのグリデンマークに注意して読むのがコツですね。
また和角先生自身の愛称にもなっています。
では、グリデン古文とはどういったものなのでしょうか?
入試古文の攻略法を実践的に公式化し、いくつかの原則をマスターすることで短期的に即答できるテクニックが身につくのです。
和角先生曰く「古文の実力がないほど大歓迎!このテクニックを身につければアッという間に、古文の実力者になっちゃうから」とのこと。
古文の知識が少ない状態でもグリデン式の要点をマスターできればめきめき実力がアップするのという訳ですね。
なんともありがたい法則です。
そしてグリデンシリーズは今回紹介する「最強のグリデン古文」だけでなく
八つの種類のひらがなを利用したり決まった解釈をする特別な構文や正解のための条件などがある「魔法のグリデン解釈」をはじめ
古典文法で出題されるものの85%程は、語の「識別」その識別方法をグリデン先生の発見し公式化した文法10大問題が掲載されている「驚異のグリデン文法」
他にも「絶対のグリデン古文」や「驚異のグリデン解法」「グリデン式傍線問題解法公式」など
いろいろなシチュエーションに合わせたグリデンシリーズがあるので興味のある方は読んでみてはいかがでしょう。
私が思うに参考書というものは先人達が編み出した様々な原則や理論が集まったものなのではないでしょうか。
何もないところからどうすれば理解できるか・わかりやすくなるかなどを考えて
その中から最適だと思われるパターンを探しだし誰もが理解できる法則を発見しまとめ上げた原則が参考書となっているように感じました。
今回紹介したグリデン古文でも和角先生が考え発見した法則をまとめ完成した法則もよってこの参考書が構成されているのです。
こんな風に自分で法則を発見できる力が未来を切り開く力になるんじゃないか
そんなことを考えさせられる1冊でした。
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