本日は受験生の皆様よくご存知の受験雑誌、旺文社の「蛍雪時代」紹介させて頂きます。
愛読者の方には今更…と思われるかもしれませんが、実は「蛍雪時代」は歴史が長く、日本で最も古い受験雑誌であることをご存知でしたでしょうか。
こちらは見慣れた現代の「蛍雪時代」ですね。
こちらは1946年と1950年代発行の「蛍雪時代」です!手書きイラストの表紙に味があります!
雑誌タイトルの「蛍雪」が「蛍雪の功」に由来しております。過去に「旺文社 螢雪時代緊急別冊 佐久間のシスティマティック出す熟588 入試英語熟語の徹底対策 1998年7月 佐久間治」を紹介させていただいた折に詳細を記述しておりますので、こちらも合わせてご覧いただけましたらと思います。
現代ではなかなかそのような状況はないとはいえ、勉学に勤しむ受験生を応援する雑誌としてぴったりなタイトルと言えるでしょう。
「蛍雪時代」も1932年の創刊から1970年代頃まで、大きな予備校などがなかった時代の受験生たちにとっては貴重な情報源であり、まさに蛍の光にも等しい存在であったといいます。
創刊当時「受験旬報」という名前で発行していた初期の「蛍雪時代」についてはこちらの記事でもご紹介しております♪
上記の画像でも確認できるように、受験科目以外にも随筆や時事情報なども掲載されていました。短歌や俳句、詩の投稿コーナーもあったといいますから、幅の広い教養的な側面も持ち合わせていたようです。
こちらの投稿欄にはかの有名な寺山修司も常連だったらしく、後に著名となる他の文学者も数多く名を連おり、文化的な質の高さがうかがい知れます。
もちろん、実用的な受験問題対策も掲載されております。
目次をみても、具体的な受験対策や大学関係者からの情報、また内面的なテーマなど多岐にわたるトピックが取り上げられています。「個性とは何か、どうして伸ばすか」「職業の選択」など、昔と今でも若者の悩みは変わらないことがわかりますね。
また、当時の学生達の様子が写真で掲載されており、当時の受験事情の史料としても興味深いものがあります。
時局をより反映する雑誌という形態だからこそ、当時のリアルな受験事情を知ることができる貴重な書籍となっています。
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