鬼塚の英語マニュアル 1994年 鬼塚幹彦 代々木ライブラリー

本日ご紹介する貴重な書籍は、

『鬼塚の英語マニュアル』代々木ライブラリーより発行された鬼塚幹彦さん著です。

まずは、タイトルにもなっております、鬼塚幹彦さんとはどのような方なのか調べてみました。

鬼塚幹彦さん(東京大学文学部卒業)は、1980年代、代々木ゼミナールの英語科を支えてきた代表的講師のお一人。

個性派ぞろいの代ゼミ講師の中でも飛び抜けた個性と実力を持つ人気講師で、毎回、山盛りのチョークを持参で教室に入り、板書をしまくる情熱的な講師だったそうです。

インターネットの一部では「伝説の講師」の異名で知られているとのこと。

「伝説の講師」どのような内容の本なのか期待値が高まります。

こちらの書籍は1994年に発行されております。
はしがきを拝見しますと、「本書はこれまでの授業での経験をもとに、英文法のわかりぬくいところを解きほぐし、むずかしい文法用語ではなく、”イメージをつかむ”分かりやすい英文法で、解釈・作文へと橋渡しすることを目指しました」と書かれております。

確かに、サブタイトルとして~イメージでつかむ英文法の基礎~と書かれている通りです。

効率の良い勉強法に五感を使うと効果的だということは知られております。
『記憶力の天才』として様々なメディアで取り上げられ、注目を集めている高岡柚月さんは、記憶力を競うメモリースポーツで小学生の時に2連覇を達成!されていますが、

どのように記憶をしているのかのインタビューに対し、家にある物に覚えたいものを結び付けることによって記憶しているとの回答をなさっていました。

実際に家にある物(イメージできるもの)に結び付けることによって驚異的な記憶力を発揮しているのが分かります。

少し話がそれましたが、イメージとして捉えることは記憶や理解への近道であるということですね。

それでは本書の目次から見ていきたいと思います。

構成としましては、英語の根幹で土台を作り、前置詞・冠詞の基本意味の理解から動詞、英文の入り口と進み、最後のまとめとして英文構造の基本性質へ、で構成されております。

それでは本書を見てみましょう。

まず、注意点からはじまり、、、一つ一つの単語にイメージをつけてありますね!

onは吸着、offは分離。これはイメージに直結して分かりやすそうです。

こちらは現在と過去についてのイメージ
現在形=近いこと
過去形=遠いこと

現在形=現実
過去形=非現実

例えば「past」は、

過ぎ去って、遠くに行ってしまって→非現実的→体験できない

「現実のことではない」という印象が強い。

「過去形は現実から遠い表現」との主張は他の先生もおっしゃっていることだそうですが、30年近く前からそれを唱えているのは凄いことですね。

ご紹介いたしましたのはほんの数ページです。
まだまだどのようなイメージが登場するか、、、は、幸運にも本書をお手になさった方のみが体験できるものとして楽しみにしていただきましょう。

次回の更新もお楽しみに!

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