当ブログにお越しいただきありがとうございます。 今回はこの書籍を紹介させていただきます。
1991年に代々木ライブラリーより発行された「5日間集中講義 吉川のベイシック英語」です。
本書は代ゼミで英語がとことん苦手な生徒向けに開設されていた講座である「ベイシック英語」ゼミの春期講習5日間の授業をわかりやすく、しかも読みやすいように整理しまとめられた講義録です。
著者は吉川勇一先生です。 吉川先生の書籍を紹介するのは今回が初めてになりますので
簡単に紹介したいと思います。
1931年に東京に生まれ、東京大学在学中に日本共産党に入党し、東京大学学生自治会議長に就任。その後、東京大学文学部社会学科中退し、1965年 日本共産党除名。ベ平連事務局長に就任。名古屋学院大学非常勤講師(倫理学、外書講読、社会学ゼミ―ミニコミ論)を務め、1971年より長く代々木ゼミナールの英語講師として英語が最も苦手な学生を対象とした週4コマの「ベイシック英語ゼミ」を長年にわたって担当されていました。その後も、日本ジャーナリスト専門学校英語科講師、「市民の意見30の会」を結成、恵泉女学園大学非常勤講師、市民意見広告運動を始めるなど英語講師、市民運動家として活動されていました。残念ながら2015年に慢性心不全のため84歳で亡くなられていました。
人物像は頑なまでに主張を一貫させ、日本共産党の方針に反対した言論を展開し、同党から除名処分を受けたり、近年においても真剣な言論活動を行い、「喧嘩ジジイ」とまで言われ、周囲に波紋を広げていたということで代々木ゼミナールの英語講師としてよりも、市民運動家などそういった活動家としてのほうが有名な方だったようです。
では、内容の紹介に入らせていただきます。
次は目次です。
春期講習5日間で行われた講座を【第1日】、【第2日】といった感じで分けられており、実際の春期講習と同じ流れで進めていきます。
こちらは【第1日】の「ベイシック英語」ってどんな講座?の一部になります。
このように「ベイシック英語」とはなんなのかというところから丁寧に教えてくれます。
扱う内容は主に名詞・形容詞・副詞の3点に絞られており、なぜこれらの3品詞が重要なのか、なぜ英語のスタートラインを間違ってしまったのか、丁寧に書かれています。 なので、これが当たり前と丸暗記をしてきたため基礎ができていなかった方はスタートラインの引き間違えを実感してしまうのではないでしょうか?ですが、問題なくこの本の内容がわかっていたなら基礎力に問題はないといえます。
今回、紹介させていただきました「5日間集中講義 吉川のベイシック英語」はいかがだったでしょうか?
吉川先生が10年に渡って実績を積んできた「ベイシック英語」ゼミと英語嫌いを英語好きに変えてしまう独特のテクニックの講義が詰まった本書、興味をもたれた方は自分の英語のスタートラインが正しく引かれているのか確かめてみてはどうでしょうか?
また、吉川先生は今回紹介した「5日間集中講義 吉川のベイシック英語」のほかに「大学入試納得できる英文法」という著書も書かれています。
この「大学入試納得できる英文法」は「5日間集中講義 吉川のベイシック英語」よりかなり安く手に入る上、内容も近いとのことですので興味のある方はこちらから読んでみるのをおすすめします。
この記事へのコメントはありません。