今回紹介するのはこちらのテキストです。
講師は武井明信先生です。
武井先生の授業はとても丁寧な解説をされるため生徒からの人気も高い講師の一人です。
また、理論の部分も詳しく解説されるため、地理は暗記教科ではなく理にかなった科目であるということを学べる授業となっています。
詳しく説明されるため少し話がゆっくりしている印象を受けますが、足早な説明でついていくのに必死となり、授業内容があまり入ってこなかったといったことを避けるためかもしれません。
テキストタイトルにもなっている「どすこい」
これがどういった意味を持っているのかが巻頭に書かれています。
ど= どうしてそこがそうなったのか
す= すべての関連事項に道筋が通るか
こ= 考慮すべき点は他にないか
い= いつを境になぜ変化したのか
例えば、「赤道付近は暑い」はただの事実ですが、「太陽の高度が高いので、同一面積で受ける熱量が多いため」という理由があります。
この理由を逆に考えるだけで「南極と北極が寒い」理由もすぐに分かります。
こういった「なぜ」の部分が分かっているだけで解ける問題の幅が広がっていきます。
その「なぜ」にこだわって授業をされる武井先生にはぴったりの「どすこい」ですね。
一部板書もありますが、テキストに書き込むタイプの授業をされるためより分かりやすいテキストにするための準備について書かれています。
巻頭にあった「どすこい」とは別の「どすこい」も掲載されていました。
どれも受験だけでなくその先にも影響する名言となっています。
武井明信先生の実父も同じく代々木ゼミナールで地理講師をされていた武井正明先生で、伯父も世界史講師の武井正教先生です。
武井正教先生の参考書は以前にも紹介させて頂きました。
予備校講師サラブレッドの武井先生は親子で共著した参考書も数冊出されていますのでお手にとって見てはいかがでしょうか。
この記事へのコメントはありません。