旺文社 「大学受験ラジオ講座」講師 宮崎尊の入試英語スーパーマニュアル 1992

今回紹介する本は、宮崎尊先生著の
「入試英語スーパーマニュアル」です。

本の内容を紹介する前に、まずは著者である宮崎尊先生の紹介からはじめましょう。

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宮崎尊(みやざきそん)先生

1950年横浜生まれ
上智大外国語学部卒
米国ミッドランド大留学
翻訳家

『英単語の集中講義』などの参考書の執筆のほか、雑誌『TIME』や数々のベストセラー作品の翻訳も手掛け、英語界でその名を馳せる有名実力講師。
英語を日本語に置き換えるのではなく、英語そのものをとらえる独自の読解法で受験生を難関大合格へと導きます。

=著書=

『究極の東大対策シリーズ 東大英語総講義』
『宮崎の今すぐ書ける英作文・自由英作文編』
『わかって覚えるセンター英語重要構文35―センター試験完全攻略』
『イラストでわかる英文法図鑑』他

その他、宮崎先生の著書は以前にも何度か紹介させて頂いておりますので、
こちらもあわせてご覧ください。

『メキメキ力がつく受験英語の集中講座』

『宮崎尊の英文読解発想法 Ultra』

どの著書も、英語の”基本”と、英語を身に付けるための”コツ”が
わかりやすく簡潔に書かれているという点で共通しています。
時間に限りのある受験生にとっては、まさに《バイブル》的存在ですね!

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それでは、早速本の紹介に入りたいと思います。

この本は、大学入試を控えた受験生の為に書かれた英語の≪マニュアル本≫です。

……マニュアル????

三省堂 大辞林によると、
≪マニュアル≫とは……「作業や操作の手順についてまとめたもの。」と説明されておりますが、語学を学び、身に付ける中で、そんな機械的な≪マニュアル≫が役に立つのでしょうか….

少し疑問を抱きながらも、読み進めていきました。

以下には、この本を執筆するにあたっての【10個の目標】が記されています。

【10個の目標】全てに共通することは、”単純明快であること”です!

ざっくりまとめれば、
「複雑さを取っ払った、今本当に知りたいことだけが明確にわかる基礎固めの本」
そんなところでしょうか。

語学というものは、机に向かって勉強というよりも、
感覚を磨いていくようなイメージを持っていたのですが、
やはり≪マニュアル≫を通して基礎をしっかりと固める必要があるんですね。

≪マニュアル≫をきちんと理解し、英語という”道具の操作”を身に付けさえすれば、
そこからは応用を効かせることも自由自在、
それにともない英語の実力もぐんぐん伸びていく、ということですね。

 

なるほど!そういうことだったのか…..
≪マニュアル≫が役に立つのか….なんてうっかり口走ってしまいました….

「前言撤回ですっ!」

 

というわけで、≪マニュアル≫について、少しお話したところで、
本の中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。

確かに難しい単語や文法用語、特殊な例文等は一切見当たりませんね。

きっちりと項目が分けられており、その項目ごとに受験生がつまずきやすいところ、
特に重要なところが重点的に扱われています。

宮崎先生が冒頭で述べられていた【10の目標】の“3”に挙げられている通り、
単なる一度きりの参考書ではなく、何度でも繰り返し使える”辞書”のような役目を
果たしてくれるところが、この本の大きな魅力のひとつです。

時にはイラストを交えることで、英語の持つ幅広い意味を
「イメージ」として記憶に定着させていきます。

 

複雑で難解な≪マニュアル≫になんて誰も手を出しませんよね。

しかしながら実際のところ、専門用語を多様し過ぎて複雑化してしまったもの、
理論を重視し過ぎるあまり本当に知りたいことが不明瞭になってしまったもの、
そういった参考書が少なくない、と宮崎先生は指摘しています。

そういった”複雑さ””不明瞭さ”を全て払拭したのが、この『入試英語スーパーマニュアル』というわけです。

ややこしくて取っ付きにくい参考書とは違うんです!

 

『入試英語スーパーマニュアル』でしっかり基礎固めをすれば、
複雑な英文も読み解くことができる….
いや、”複雑に見えていた”英文が、すんなりと自分の中に入ってくる、
そう言った方が正しいのかもしれません。

宮崎先生は、この参考書を説明するにあたって、
「あまり立派なことは書いていない」と仰られています。
もちろん謙遜されている、というのもありますが、
実際に中身を見てみると、確かに理論立てた堅苦しい説明はひとつもありませんし、
必要以上に多くの文法用語も出てきません。

“立派なことは書いていない”という言葉の裏側には、
この本を手にする受験生と同じ目線に立ち、\共に受験という荒波を乗り越えよう/という優しさと熱い気持ちがあるように感じます。

受験生が本当に求めている参考書というのは、
理論的で複雑な内容が盛り込まれた分厚い“読み物”ではなく、
こういった実用的な立場で作られた本なんです。

読むだけでもう満腹…….といった分厚い参考書とはおさらば!
必要なものがコンパクトかつ的確に書かれたこの1冊を手に、受験を乗り込えていきましょう。

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