駿台文庫 時事英文問題演習 1987 高橋善昭

いつもお越しくださっている皆様、いつもありがとうございます。

初めてお越しくださった皆様、はじめまして。

本日も、当社で発掘できた絶版参考書の中から選りすぐりの良著をご紹介させていただきたいと思います。最後までどうぞおつきあいくださいませ。

さて上部画像ですが、1987年に発行の「時事英文問題演習  高橋善昭」です。今回、この書籍を紹介させていただきます。

まず最初に著者 高橋善昭先生について紹介いたします。

  • 上級英解(高橋講座)は師の指導法のエッセンスが凝縮された講座であり、最盛期には夏期講習において茶の水校で10講座近く開講され、その全てが締め切りとなるほどの人気講座であった。

  • 東大英語のテキストには過去20年ほどに問題文に出現した単語とその頻度のリストが添付されていた。このリストを短時間で最初から最後までチェックし、知っている単語を蛍光ペンで塗りつぶす、という作業をその都度蛍光ペンの色を変え時間を空けて何度か繰り返すことで、知っている単語は(色が重なり)黒く塗りつぶされ、東大に頻出する単語でまだ覚えていない単語のリストができあがる、というデリートメソッドを提唱していた。

  • 仕事が楽しくて仕方ないと、ワーカホリック(Workaholic;仕事病)を自認していた。

  • ヘビースモーカーでよく言えばダンディーな声、悪く言えばだみ声であった。

    • 一度に2本のタバコをくわえている姿がしばしば目撃されていた。

      (引用:お茶飲みwiki)

デリートメゾットというのは、初めて眼にしましたが達成感がありそうですね。何かの機会に試してみたいと思いました。

一度にタバコを2本くわえている人は、あまり見たことがないので驚きです!


さて、本著内容の紹介に入らせていただきます。

本書は、3部構成になっています。

大学入試に使用される英文が、出典が「小説・随想」から「評論文」へ時代が移り変わっていったように新聞・雑誌の英文「時事英文」が増えていっているとあります。

「英文の持つ情報をいかに素早く正確に入手できるか?」を点検する方向に変化していっていると仰っています。

そこで、以下のコンテンツのラインナップとなっていると思われます。第一部、導入を画像で紹介いたします。

第1部:英字新聞で使われる表現集(Leadで省略される形、頻出フレーズ)


第2部:100語程度の短文を使った基礎演習

全てのセンテンスに解説がついています。

時事英文の特徴である独特の表現や難解な文法。これを詳細な解説によって深く理解が得られます。多用される難解フレーズや、解釈が難しい所が数多くありますが、本書を利用して時事英文読解の基礎力を身に付けることができれば、多読によって習得するよりもはるかに効率的で近道だと思います。


 


第3部:長文演習(上画像は、第3部です)

問題形式の長文が豊富に載っていて、長文読解力向上にかなり有効です。
受験生にとっては実戦形式の演習に利用できますし、社会人にも長文理解の確認のために問題を活用できます。


第2部、3部で使用されている英文の出典は大学入試、模試、Time等ですので受験生の皆様に役立つのはもちろん、3部の紹介でも少し触れましたが、英字新聞などビジネスに役立つ情報を読みこなしたい社会人の皆様方にも有用です。

多読によって英文に慣れるためには、まず一定の基礎力があることが前提とされています。その基礎力を正しい方法論で身につけるために本書は最高最適の一冊だと思います。

この本を今だに大事にもち、振り返り役立てているという社会人の方も多いと聞きますので、手に取り、実感していただくのも良いのではないでしょうか?

因みに絶版書である今著も2000年に再販されております。

表紙デザインが変更されている点を除いて、内容的な変更はほぼありませんのでリーズナブルなお値段で手にしていただくことが可能です。

著者 高橋先生の口癖を結びの一言として紹介させていただいて締めさせてください。

  • “Be Aggressive.(積極的であれ)”と至る所に記していた。敗北主義的な考えを嫌い、今やれることは全てやるべきである!

ぜひ、積極的に時事英文を克服していただきたいと思います!

次回も皆様に楽しんでいただける良著を発掘してまいります。更新をお楽しみに!

 

 

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