k.k.ゼスト 板野博行の現代文バイブル 理論編 上 増補改訂版

いつもお越しくださっている皆様、いつもありがとうございます。初めてお越しくださった皆様、はじめまして。

本日も、当社で発掘できた絶版参考書の中から選りすぐりの良著を紹介させていただきたいと思います。

最後までどうぞおつきあいくださいませ。本日、紹介いたしますのは・・・

 

板野博行の現代文バイブル―大学受験 (理論編上)

k.k.ゼスト 「増補改訂版 板野博行の現代文バイブル 理論編 上」板野博行先生(著)を紹介させていただきます。

書籍のデータは、以下のとおりです。印象としては「薄い」と感じるかもしれません。

上下巻の2冊の構成になっております。今から遡ること18年前に初版発行されています。

今回は、その上巻を紹介いたします。

単行本: 191ページ
出版社: ゼスト; 増補改訂版 (2001/5/1)
言語: 日本語
ISBN-13: 978-4883771127
発売日: 2001/5/1

著者は、ゴロゴで有名な板野博行(いたの ひろゆき)先生です。

自身の参考書には写真が掲載されていることが多い印象がありますので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

ただ、本ブログで著書を紹介するのは意外にも初めてなのです。

略歴に触れてみたいと思います。まずは、近著の見返しにある紹介部分は下記の画像をご参照ください。

京都大学文学部国文学科卒。

代々木ゼミナールを経て、東進ハイスクール、東進衛星予備校にて現代文・古文を担当。

実践的解法を追及し、映像授業で日本全国の受験生から支持を受けている。

TVドラマ「ドラゴン桜」でも取り上げられた古文単語の大ベストセラー『古文単語ゴロゴ』等、多数の参考書・問題集も執筆。(公式HPより)

読解のコツをわかりやすくパターン化してくれるので頭に入りやすい。

読解の途中で重要古文単語をゴロで教えてくれるので楽しく学習できる。

文法編ではすっきりとまとめてあり、これもゴロにしていたり、パターン化しているのでわかりやすかった。(板野博行のハイパー古文)(予備校比較.comより)

下部分には、実際の受講生の方の感想も引用してみました。「読解のコツをパターン化してくれていてわかりやすい。」や「重要構文をゴロで教えてくれる。」など、書かれていました。さて、ゴロゴより前に執筆されている本著、片鱗は見えてきますでしょうか?

まずは、目次画像から確認してみたいと思います。

章だてではなく、予備校テキストのような「講」表記に統一されていますね。

0講から始まり、第6講まで、全7講と、板野先生の現代文エッセイ、別冊の3部構成になっています。

早速、まえがきから紹介させていただきます。

授業にて成果を発揮した方法を紹介するとありますね。現代文の勉強について、この書籍の評価コメントに

「例の方法」に酷似しているとありますが・・・。

「例の方法」については、過去に当ブログにて紹介させていただいております。下記、ご参照いただけましたら幸いです。

ごま書房 古文 例の方法(決定版) 1995 有坂誠人

それでは、早速第1講のページを紹介いたします。

上記、画像にあるとおりに「たしかに」などあげられている語句を波線でチェックをして、一般論=否定する内容。イイタクナイコト。

として整理してあります。

そして、対になることばとして「しかし」などが三角の記号でチェックされ、主張、イイタイコトとして整理されています。

この整理の仕方が「例の方法」と似ているとされる部分なのかもしれませんね。

さて、さらに第2講へと進めると・・・

空欄補充の解法をパターン化して正解へと導く内容となっています。

①空欄の直前3行以内にはヒント、解答がある。

②空欄の直後3行以内にもヒント、解答がある。

③指示語問題として解く。この~

④直後の語との結びつき。※この場合、解答は遠いところにある場合がある。

①から④へ順番に見ていくと、解答がおのずと導かれていくということですね。

そして、問題部分については、まるで板書のような問題文について、手書きの赤文字でびっしりと記号による整理と解説が溢れています。

実際の講義を受けた経験のない筆者でも意図するところがわかりやすく、システマチックに問題文が分析でき、理解できるように感じます。

「この方法を学び、実際に使えるようになると、解けるようになる。」と聴講された方のご意見をみましたが・・・

納得です。

語り口も軽快で、生徒に語りかけるようになっているのも、少しアチコチに話が飛んでいっているようにも見えますが、実際の講義をうけているかのように感じます。


気がつくと、ゴロがおどろくほど紹介できていないところで字数が尽きてしまいました。

板野先生の講義の一端を紹介でき、筆者の感じたことを読者の皆様と共有できましたら幸いです。

この続きは、また下巻が入荷したときにでも行えればと思います。

それでは、また良著が入荷次第、紹介させていただきたいと思います。

次回更新もどうぞ、お楽しみに。

 

 

 

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