本日はこちらの本を紹介いたします。
弊社で買取させていただいた本の中にちょうどカバーがあるものがなく、誠に申し訳ございません。カバーがない画像での紹介となります。
1999年に河合出版から発行された「英語長文読解の王道 4解き方編 記述(要約・説明)問題のストラテジー」です。
今は2019年。20年までに発行された参考書です。著者は「福崎伍郎・島田浩史・米山達郎・小林裕之・早川勝巳」(各敬称略)です。福崎伍郎氏は現在東進の講師をされています。島田浩史・小林裕之・早川勝巳各氏は河合塾で教鞭をとっています。10年一昔とも言いますが、20年前から予備校業界で講師として活躍されていた方々による著作です。
今回はこの中で「米山達郎」先生に焦点を当ててみます。
米山達郎先生の書籍を紹介するのは今回が初めてですので、米山達郎先生について簡単に紹介したいと思います。
米山達郎(よねやまたつろう)
1965年鹿児島生まれ。
ラ・サール高校卒業。
京都大学文学部卒業。
京都大学農学部大学院中退。
1990年から総合教育機関ECC(大阪)にて非常勤講師の仕事を始める。
1994年~1999年まで英語科チーフアドバイザーを務める。
1990年から河合塾(京都・大阪)にて非常勤講師の仕事を始める。
2000年に関西地区から西日本地区(福岡校)へ移籍。『九大オープン』チーフ。全国テキスト『英文解釈T』『高3国公立大学英語』チーフ。河合塾マナビス映像講義では『高3国公立大学英語』『自由英作文』に出演。
2008年~2010年まで教育教材開発本部英語科講師を務める。高校営業支援、教員研修会担当、語彙難易度分析・readabilityの基礎研究などを行う。
2012年からフリーの英語教師となり、現在は講義(北予備東京校)、執筆・出版(いいずな書店)、顧問・監修業務(ベネッセコーポレーション)の3本柱を中心に活動中。出典:米山達郎英語塾
それでは、内容の紹介に入ります。
本書は大学入試問題が確実に変化してきた1999年に発行されました。
従来の定番的な問題形式であった「解釈」「英作文」などが徐々に減少して、「内容説明」「内容要約」「条件英作文」「自由英作文」などの新しい問題形式が増加しました。
「要約・説明問題」を攻略するにはどうすればいいのでしょうか。
その解法は、英文の正確な内容理解とそのまとめ方、そしてその内容を日本語で説明する方法を一つ一つ理解していくことが、いちばん確実な方法なのです。
要約問題について説明されています。
大学入試の「要約」とはどんな作業を意味するのでしょうか?
要約とは、簡単に言えば「本文の内容を簡潔にまとめる」作業です。そのためには、本文に書かれている内容の重要度を考えて、重要性の高い内容から優先的にまとめていかなければなりません。
つまり、要約問題とは、「テーマと筆者の主張」を発見することであり、その手段は「論理的な書き方」に注目することなのです。
ポイントを理解したら、実際に要約の練習をしていきます。
まずは自力で日本語での要約にチャレンジします。
次に、解法のステップを確認していきます。
要約を完成させるための手順は以下の通りです。
①「論理的な書き方や筆者の主張」を示す表現に注目して、各文の内容を整理する
②各文の内容の位置づけがわかるように、全体の論理構造をまとめる
③要約に入れるべき内容を、その情報の重要性に応じて取捨選択する
本書を読めば「要約・説明問題」を攻略するための「解法のプロセス」がわかるようになります。
この本は絶版ですがAmazonでお安く販売されています。「教養型」の英語力よりも、「実用型」の英語力を身に着けたい方は是非本書を手にとっていただき、「解法のプロセス」をゲットしてみてください。
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