いつもお越しくださっている皆様、いつもありがとうございます。
初めてお越しくださった皆様、はじめまして。
本日も、当社で発掘できた絶版参考書の中から選りすぐりの良著を紹介させていただきたいと思います。
最後までどうぞおつきあいくださいませ。
本日、紹介いたしますのは・・・
「SEG出版 大学入試数学問題集 10日間の整理 1999」 小島敏久先生の著書です。
本のデータは、以下の通りです。
単行本: 149ページ
出版社: エスイージー出版 (1999/07)
言語: 日本語
ISBN-13: 978-4872430882
発売日: 1999/07
小島敏久先生の著書は、当ブログでも何度も紹介させていただいております。
先生の紹介は下記ブログをお尋ねくださいませ。↓
今著、出版時にプロフィールについては、画像をご参照ください。
SEG出版からの本著でございますが、SEGについてこの機会に再度振り返ってみたいと思います。
SEG(エスイージー)は、理数系科目を中心とした中学生・高校生対象とし少数グループ形式の学習塾、予備校。「株式会社エスイージー」(資本金9000万円)が経営している。「SEG」は「科学的教育グループ(Scientific Education Group)」の略であり、「セグ」と読むのは正式ではない。
概要
1981年、東京大学理学部数学科の学生や卒業生によって設立された。多くの塾・予備校が「いかに大学に合格させるか」を競いあっている中、「心に広がる数学の世界を!」というスローガンをかがげて設立された。代表は、古川昭夫(筑波大学附属駒場高等学校卒、東京大学理学部数学科卒、東京都立大学大学院理学研究科博士課程修了)。IA Prep School 平岡数学科主任を経て、1981年、SEGを創立。
数学・物理・化学の授業では、学校の授業の受講を前提としておらず、ゼロからの講義を行うのが特徴。クラスはレベル別に細分化されており、最上位のクラスでは大学教養課程や専門レベルまで踏み込んだ説明を行う。英語は文法や精読を中心とした授業のほか、多読を重視した授業も設けており、社会人向けの洋書ブッククラブや、多読図書専門店SEG Bookshopも経営している。(ウィキペディア引用)
「心に広がる数学の世界を!」というスローガンは、何度も目にしておりますが、いつ拝見しても素敵な理念だと感心しております。講師の方で「大学への数学」へ執筆されている方も多いようで、直接関係はないかもしれませんが、ここの掲載されているものにも素敵なワードセンスを感じさせるものがあります。
例えば「エレガントな解答をもとむ」とか、ただ解答すれば良いのではなくて、解法にもこだわりを感じるコピーだと思います。
失礼しました。…話を本題に戻します。
小島先生からのこの参考書で勉強するにあたっての使用法のレクチャー文です。
この参考書は、整数分野について10日間で実力アップをはかることを目的としています。
画像左上に何日目にやるべきなのか?が表示されています。
1日に4題ずつのテスト演習を行うように作成されています。
それが、Part.A問題編です。1日で90分くらいを標準として下さいとあります。
そして、Part.Bが解答・解説編です。
整数分野について、理解を深める目的で利用する場合は、Bより順に解いて、学習して欲しいと案内があります。
Part.Aに収録された各問題が各内容別に整理されています。
テスト問題の解答は、各問題の後ろに記されているページに掲載されています。
こちらは、設問の画像です。
こちらは、署名が掲載されて、背理法で証明できるとの解説です。
背理法とは何でしょうか?
背理法とは「ありえない仮定をつきつめて矛盾を探す」証明方法
とあります。
背理法の大まかな流れは、以下のようになります。
「○○である」という命題Aを証明したい
↓
命題Aを否定する、つまり「○○ではない」という仮定を立てる
↓
「○○ではない」という仮定を立てたことで起こる矛盾を探す
↓
命題Aの否定(=「○○ではない」)はおかしい、と言える
↓
命題Aは正しい!(=「○○である」)と言える
詳細は、是非今著を手にとってみて、挑戦してみてください!
SEGの出版事業休止により絶版となった今でも根強い人気があります。
このブログの執筆している現在は、amazonで販売状況をみると、
プレミアがついて少し高値ではありますが…。
また、良著を発掘して皆様に紹介させていただきたいと思います。
次回更新をお楽しみに!
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