今回紹介させて頂く参考書はこちらです。
「祥伝社 入江塾の秘密 一流校合格100%」
以前紹介した事もある入江先生の著書ですが、今回は「入江塾の秘密」というタイトルの通り、入江先生や入江塾の考え方について少し掘り下げた内容となっております。
入江先生独自の考え方や受験生や学校に対する教育姿勢を知る事ができる著書となっております。
入試に際して内申点という制度の導入が学生の自主性や主体性を奪う事になるのではないか…と憂慮されています。
入江塾は通信教育の添削をしていた入江先生の指導に師事したいという生徒が自宅に机や椅子を持ち込み指導を受けたことが始まりでした。
自主的に学ぼうとする生徒に対し入江先生も強い情熱を注ごうと思ったのでしょう、そうして入江塾は設立したのです。
先生の指導理念に「人間7分学力3分」という言葉があります。学習面だけでなく、人間性にも重きを置いていた先生は生活面にも指導を入れるスパルタ教育によって賛否を呼んだようです。
確かに学習塾のつもりで学びに行ったら生活指導をされるなんて、なかなかイレギュラーですよね。
そんな先生が書いた本編の紹介をいたします。
だれでも1流大学に合格できる!それが先生の考えです。
中学生のうちから志望大学を決める事を勧めています。
高校在学中に資格をとって進学せずに就職したい。と思っていたこともありますが、高校受験で必死になっていた私には中学生で大学を決めるなんて事は考えてもいませんでした。
将来の事を考えれば当然その方がいいのは分かりますが、難しいですよね。
けれど先生はきちんと説明し、自主的に向上心を育む事、また学業だけでなく人間性を磨く事の重要性をしっかり提示されています。
学校任せの教育に警鐘を鳴らし、自主性が失われそうな学生を奮起させる。そして人間性の向上をも目的とした「入江塾」
夏合宿では広報や清掃だけに留まらず、炊事や風呂係も加わったり…とおよそ学習塾らしくない事も多く退塾させた親御さんもいたようです。
それでも理念を曲げず、多くの学生を合格に導いた入江先生の手腕。
入江先生は2006年に88歳で亡くなりましたが、10年以上経っても塾生が墓参りに訪れたり同窓会が開かれたり…と先生の人徳が感じられます。
現代のようにSNSや連絡ツールが復旧していない頃にも関わらず、人と人がしっかり繋がれるような人間性を伸ばせたことをうらやましく思います。
そんな入江先生の教育について書かれた著書です。受験の一環としてだけでなく自分自身と向き合う為にも読んでみてはいかがでしょうか?
それでは次回更新もお楽しみに♪
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