今回紹介する参考書はこちらになります。
勝浦捨造先生の「指数・対数・三角関数」になります。
勝浦捨造先生といえば「大学受験ラジオ講座」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
この大学受験ラジオ講座で勝浦捨造先生は講師をされていました。
しかし、放送中の大半が受験生に対する励ましや応援となっており、勉強の部分がほとんどないという珍しいものでした。
勉強の為というより勝浦先生に励ましてもらう為に聞いている人も少なくありませんでした。
勝浦先生も活躍されていた大学受験ラジオ講座ですが、旺文社の創業者赤尾好夫が、
「大学受験教育の地域格差を放送を通じて解消していく」
という理念を掲げ、自ら設立に関与した日本文化放送協会(現・文化放送)に企画を持ち込み、1952年の3月31日に開局と同時にスタートしました。
この講座には渡辺次男、秋山仁、出口汪、佐藤忠志、伊藤和夫(敬称略)などの有名講師の方々も参加していました。
大学受験ラジオ講座と創業者である赤尾好夫先生については過去にもご紹介させていただきました。
よろしければこちらも御覧ください。
勝浦先生の授業に特別難しい問題はなく、基礎的な問題をこつこつと解いていくスタイルでした。決して諦めないと繰り返しおっしゃっており、その中にはこんな言葉もありました。
「どんな難問でも、同じ問題を13回解いてごらんなさい。
必ずできるようになります。」
基礎をこつこつと解いていく先生らしい言葉です。
受験数学において問題を解くためのヒラメキも重要ですが、何よりもミスをしない事が重要となってきます。
すらすらと問題を解いていても最後の最後で数字を一つ間違えただけで0点になってしまうのです。
一回のミスで浪人が決まってしまうかもしれない。そんなミスを冒さないためにも繰り返しの確認が必要となってきます。
無理に難しい問題を解こうとせず基礎から順番に一歩ずつ歩んでいく。
それが結果的には近道になっている。
勝浦先生の言葉にはそういった意味が含まれていることでしょう。
この記事へのコメントはありません。