こんにちは!
今回ご紹介する参考書は金子 稔 著『ルール48 英作文の解法』です。
「英作文はむずかしい」、「英作文はいい点がとれない」等感じてる方が多いのではないでしょうか。
そのように感じてる方に向けて、英作文上達のルール48個を学べる参考書です。
英作文を勉強する時、英文法の知識が必要です。
しかし英文法の全てを覚えていなければ英作文はできないという訳ではありません。
英文法書に書かれている内容は「読むための文法」で、その「読むための文法」の中から作文のために必要な項目を精選して作り出した「書くための文法」を使って、文を作ります。
英作文は「書くための文法」を使って、正確に、誤りなく、キチンと書くことができるようになってないといけないのです。
本書ではそういう点を考慮して英作文本位という立場から「書くための文法」を練習して、確実な知識が身につくように工夫されています。
はじめに目次を見てみましょう。
本書では、
Ⅰ英文法の要領
Ⅱ文の主語
Ⅲ動詞の活用
Ⅳさまざまな文のつなぎ方(接続詞)
Ⅴ弱点・盲点の補強
と5つの構成になっています。
ルール1つにつき、【例題】【ルールの解説】【考え方】【例題の解答】の項目で分けられていて、とても分かりやすいです。
そしてⅠ~Ⅴを読み終え、理解しているかを、Ⅵ総仕上げの練習問題で確認できるようになっています。
次に本書の内容を少し見ていきましょう。
≪ルール1≫では、英語に訳しやすいように和文を言い換える方法が説明されています。
【例題】(1)何事をやるにしてもコツコツやるにかぎる。
↓
「コツコツやる」は「一生懸命に働く」、「~にかぎる」は「最も大切なことは~することだ」という和文する。「何事をやるにしても」は no matter what~の型と使う。
↓
No matter what you do,the most important thing is to work hard.
(The most important thing in doing anything is to work hard.)
【例題】(2)先日、私の兄は3年ぶりで、アメリカ留学から帰ってきた。
↓
「彼が3年の間勉強していたところのアメリカから~」に言い換え。
↓
The other day my brother,who had been studying in the United States,came back to Japan.
≪ルール25≫では、否定のことばを使わないで否定の意味を表す方法が説明されています。
日本語で「~ない」はnotを使用して文を作る事が多いですが、notを使用せずとも否定の英作文ができます。
【例題】(5)きょうの午後テレビで高校野球の試合をテレビで見た。これまで見たこともないようなすばらしい熱戦であった。
↓
「これまで見たこともないようなすばらしい熱戦」は「私が今までに見たところの最もすばらしい熱戦」と最上級を使用して和文言い換えする。
↓
I watched a high-school baseball game on TV this afternoon.It was the most exciting game I have ever seen.
英作文というと、「むずかしい」言葉・表現を使わなくてはいけないと思っていた人がいるのではないでしょうか。
この本書の目次や中身を微量ながら紹介させていただきましたが、「むずかしい」言葉・表現は使われていなかったですよね。中学校3年間で学んだ英語知識で十分に対応できたと思います。
あとは必要ならば少し高度な単語、熟語を加味してワンランク上の英作文ができれば、英作文の楽しさが分かってくると思います。
是非お手に取っていただきたい参考書です。
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