SEG出版 ハイレベル物理VOL.1 改訂 力学 “大学物理への扉を開く”

本日、紹介させていただくのは「SEG出版 SEGハイレベル物理VOL.1 改訂 力学 “大学物理への扉を開く”」です。

SEG出版からは5冊目のご紹介になります。

よろしければ過去記事も御覧ください。

SEG出版 SEG数学シリーズ11 微積分講義 1994 光田義

SEG出版 大学入試数学思考回路100講・3 1993 米谷達也

SEG出版 入試数学闘う50題 小島敏久 米谷達也

 


筆者は、吉田弘幸先生。

河合塾,SEGで現役で講師を務めていらっしゃいます。

数学、物理のどちらもエキスパートと多才な方で

とにかく、授業が面白い。という評価を多く耳にします。

「これは簡単だよね。」といって、ハイレベルな内容をさらっと説明して生徒が驚くことも多いとか。


理系難関大を目指す受験生に大いに役立つと評判の本書。

まず第一部は講義編からはじまります。

 

14単元、100ページ、のベクトル、微積解説に

20個の入試標準問題が付いた本格講義録。

まとまりも良く、網羅性も完璧。
一見無駄な内容に思えることを教えるが、そこを理解することで問題の見通しが良くなる。実際の講義を受けているかのように感じますね。

第二部は、応用演習編。

このシリーズを習得すれば東大入試物理で満点近く狙うことが可能。微積を駆使して入試物理の本質を学ぶことができます。タイトルの通り大学での学習にもつながって来ます。

吉田先生はツイッターもしていらっしゃり、そのツイートで問題を解く際のアドバイスがありましたので紹介させていただきます。

“僕が物理の問題を解くときの手順は,

1 問題を読みながら絵を描く

2 絵に表した状況を数式に翻訳する

3 2の数式に基づいて計算する です。”

 

本書は、入試標準レベルの問題がほとんだ解けるようになってから取り組むのが最良で、その前の段階で取り組んでも逆効果といわれています。しかしながら、微積を使用しての解法は、理解している人には解答の明快さにわくわくできるでしょう。

良心的かつ野心的なこの良著が絶版というのは悲しい限りですが、

運良く手にすることが叶った暁には、しっかり身につけて研究者などの未来を拓く一助にされるのを筆者も望まれていることでしょう。

関連記事

  1. 祥伝社 奇跡の共通一次数学 どこが出るか、どう解くか 1982 入江伸

  2. 工学社 物理の小箱 2015 一宮彪彦

  3. 文理 多彩な発想 あざやかな解法 ヒラメキの数学 2002年発行 千田守著

  4. 学生社 数学1000題 PART4[関数・三角比] 1991 矢野健太郎

  5. パレード センター世界史B 各駅停車 中谷臣

  6. みすず書房 数学おもちゃ箱Ⅲ 1976 コルディエムスキー

  7. 旺文社 なべつぐのひける物理Ⅰ 1979 初版 渡辺次男

  8. 草思社 メキメキ力がつく受験英語の集中講座 1987 宮崎尊

  9. 河合出版 合格への基礎 数学Ⅰ これっきりカード100 1990 大久保眞澄

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

サイト紹介

絶版参考書博物館

主に大学受験の参考書や問題集、教材で絶版となった書籍を紹介しています。王道からマニアックな参考書まで毎週、著者や内容、時代背景とともに紹介します。

カテゴリー

カレンダー

2016年12月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

月別アーカイブ

運営サイト紹介

PAGE TOP