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今回はこの書籍を紹介させていただきます。
1968年に光文社のカッパ・ブックスより発行された「英絵(えいえ)辞典 目から覚える6000単語 岩田一男著 真鍋博絵」です。
著者はご存知、岩田一男先生です。当ブログでも以前に2度紹介させていただいています。
↓「三省堂 新英文法 第2版 1978 岩田一男」の記事はこちらからどうぞ!↓
↓「日本英語教育協会 ナウな英語らしい表現12章 岩田一男」の記事はこちらからどうぞ!↓
この英絵辞典は以前、紹介させていただいた2作品より更に古い書籍です。
英絵辞典ということで今回は絵を描いている真鍋博さんについて紹介します。
絵を描かれている真鍋博さんは日本SF作家クラブ会員であり、イラストレーターとして独特でシャープかつ繊細な画風でSF小説の挿絵などを多く手掛けられていました。
またSFや未来学に造詣が深く、テレビや新聞、雑誌での文明批評的発言や執筆活動などでも活躍されていたそうですが、残念ながら2000年に亡くなられているそうです。
岩田一男先生の作品で真鍋博さんが絵を担当し、出版されているのは三作品あり、岩田一男先生のベストセラーと言われている「英単語記憶術」も真鍋博さんの挿絵が入っています。今回、紹介させていただく英絵辞典はその翌年に出版された2作品目です。
確かに、真鍋博さんの絵は独特の絵柄で目を引きます。
今回、この本を紹介しようと思ったのもこの表紙を見て決めました。
では、内容の紹介に入らせていただきます。
こちらが目次になのですが、町の施設ごとにページ数が記載されています。
英単語をABC順に並べるのではなく「家」や「病院」や「空港」など各場面に合った英単語を収録しているのでこのような目次になっています。
こんな目次ですと見るのが楽しくなりますね。
こちらはタバコ店のページです。
このようにマッチやパイプなどに番号が振られておりページの下部に単語がならんでいます。
同じパイプでも種類によってそれぞれの英単語があり、絵で見て確認できるので違いが見えるのでわかりやすいですね。
こんな感じで各ページに30個の英単語が記述されていて、一冊で205場面、6000の単語が収録されているわけです。
ネットのレビューを見ている感じですと昔見た記憶があり、もう一度読みたいなどの声が多く、内容ももちろんですが、やはり真鍋博さんのイラストが印象的ですので、記憶に残っているのかもしれませんね。
さきほど、岩田一男先生の書籍で真鍋博さんが絵を担当したものが3作品あると書きましたが、そのうちの「英単語記憶術」と「英熟語記憶術」が文庫化され、残るはこれだけだったのですが嬉しいことにほんの3ヶ月ほど前に文庫化されました。
今回紹介したカッパブックス版とは表紙も変わっていますね。
また、本書では1ページにイラストと単語群が乗っていましたが、文庫版では見開き2ページで左にイラスト、右に単語、という形になっているそうです
古い作品ですので各単語の和訳がなく、英単語の索引もないのが不満という意見が多かったようですが、半世紀前の世界へタイムスリップできる「旅行ガイド」としても楽しめ、辞典の用途だけに留まらない幻の名著だとも言われています。
ちょうど文庫化もされ簡単に手に入るようになりましたので興味のある方はいかがでしょうか?
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