今回紹介するのは「図形問題のすべて」です。
著者は木村邦五郎先生になります。
木村邦五郎さんは「河合塾の数学に木村あり」とうたわれる先生です。
想切
また将棋や切手収集等の趣味もお持ちで、特に将棋は九段のプロ相手に2枚落ちで勝利した事もある程の腕前だそうです。
はしがきには今の自分の実力に応じてどの部分を集中的にすればよいのか書かれています。
これにより実力以上の問題に取り掛かってしまった結果、難しすぎるからとこの本が使われなくなる事はなさそうですね。
実際の問題を見てみても、問題を解く上での考え方やポイントが載っている範例がある為これを参考にし考え方を理解してから実際の問題を解く事ができます。
日常の勉強が大切で、更にはその時の問題選びについても書かれています。
「問題の選び方は極度に難解なものはさけ、自分がやや難と思われる程度のもので練習する事が効果的である」
極度に難解なものは解くキッカケすら思いつかず、簡単なものはもう出来るのだからこれ以上何回も解く必要ない。といった感じでしょうか。
私が受験生の頃は問題集を解いた際、自信のある問題には問題番号に「×」を、間違った・解けなかった問題には「○」を、解けはしたが自信のない問題には「△」をつけていました。
これは次に同じ問題集を使った際に×印の問題は自信を持って解答し正解しているので次回はする必要がない問題、○と△は自分の実力より上の問題である為繰り返し解きその問題番号に×をつけれるようにしなければいけない問題である。
全ての問題に×がついてはじめてその問題集は完了する。
といったように皆それぞれがそれぞれに工夫し受験を乗り切っているのだと思います。
昔の参考書やテキストを見返してみると当時の工夫や苦労を思い出し懐かしく思えるかもしれませんね。
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