学研 日本史史料 ココがねらわれる 中村威著書 1976年発行

本日も、当社で発掘できた絶版書籍の中から選りすぐりの良著を紹介させていただきます。

今回、紹介させていただく1冊は、1976年発行の非常に古い書籍となり、当時の入試で必出とされる問題に焦点を当て実戦的・応用的な方法で構成されている注目の1冊です。
各時代時代で頻出項目を101項目にしぼり、頻出傾向と学習対策を説明している参考書となります。


『学研 日本史史料 ココがねらわれる 中村威著書 1976年発行』

歴史史料とは一般的には、過去に存在した事象を把握し筋道を立てるのに役立つ材料を史料と呼びますが、ここでは勿論ですが歴史学習の材料としての参考書となっております。

本誌の特色として

・原文を入試必出の部分のみにしぼって載せ、ポイントをつかみやすくしている。
・難解な史料も短期間に攻略できるように、カットやエピソードで構成。
・資料を踏まえた実例をを揚げ、記述問題に対応。


著者は、都立国立高校の教諭を務めたれた 中村威(なかむらたけし)先生です。
先に中村威先生のプロフィールを紹介させていただきます。


中村威先生は
東京文理科大学史学科卒業 考古学・美術史専攻。
都立国立高校の教諭を務めながら、東京都歴史教育研究会、日本考古学協会、多摩考古学研究会に所属されているほど
歴史や考古学に精通されている先生です。
著書には「日本史の基礎」「日本史総合年表」など多数執筆されておりますが、

今回はそんな著書の中から『学研 日本史史料 ココがねらわれる』を紹介させて頂きます。


それでは、本書を目次から見ていきたいと思います。

目次PART1

目次PART1

目次PART2

目次PART2

目次PART3

目次PART3

目次を見る限り、時代ごとに13章に別れており、合計101項目から構成されております。
一番古い年代は原始時代からとなり、一番新しいのでも昭和時代の太平洋戦争あたりまでとなるのが時代背景を感じます。
年代が古い時代から構成されておりますが、特にどの時代からも勉強できるようになっております。

それでは、本文を見ていきます。

原始時代の必出史料 -小国家の分率ー

原始時代の必出史料 -小国家の分率ー

ます、どの節もなのですが、冒頭に時代背景がわかりやすいように、イラストやエピソードを挿入してあり読みやすくイメージがつきやすい工夫がされております。その後にポイントとなる部分が記載さられており、見易さも工夫されております。

入試では史料の全文が出題されることはありませんので、その史料のポイントとなるその一節を抜き出して出題されるのが普通です。
一般的な史料集ではそのポイントがわかりづらく、学習に不向きな参考書は多数あります。しかしながらこちらの参考書では原文を入試必出の部分のみにしぼって載せてあり、ポイントがつかみやすくなっております。

上記画像で「入試ではここが問われる」がその部分となり、掲載量も抑えているため、攻略は難しくないかと思います。
原文を暗記するぐらい読んでおいてもいいかと思います。

また、問われるキーワードというのは決まっております。
本書ではよく使われるキーワードについて、実際の入試で出題されて設問を具体的に上げられております。
その解答は本文中に記載されているので、キーワードと実際の問題を対比しながら進めることができます。

この参考書は、このような感じで学習を進めることができます。

参考書をパラパラをめくっていると、「聖徳太子」「福沢諭吉」の掲載ページがありました。
となるとこの人も探して見たくなって、されにペラペラとめくって見ましたが、見つかりませんでした。
感の良い人は気づいたかと思いますが、探して見たのは「渋沢栄一」さんです。

残念ながら渋沢栄一さんの功績は載っていませんが、福沢諭吉さんは確認ができました。
みなさんもご存じかと思いますが、さらにどのようなことが書かれているのか気になりましたため、見てしまいました。

福沢諭吉の啓蒙思想

福沢諭吉の啓蒙思想

福沢諭吉さんは「福沢諭吉の啓蒙思想」という項目で説明と対策の記載があります。福沢諭吉さんの功績が端的に説明され、挿絵がユニークなのが面白い点です。そして80万部のベストセラーが「学問ノススメ」かと思われますが、少し調べてみますと「学問ノススメ」は第17編から構成されており、300万部が売れたとされております。当時の日本の人口が3000万人程ということですので、10人に1人が買ったというのはすごい数値です。
本書は受験参考書となりますが、それ以外でも読んでいるだけでも興味が沸く歴史好きにはたまらない1冊になりそうです。

「天ハ人ノ上ニ人ヲ造ラズ、人ノ下ニ人ヲ造ラズ」

こちらは福沢諭吉先生の有名な一節ではありますが、このような問題が入試では出題されるようですね。みなさん答えられますでしょうか。

本書の特徴をまとめさせていただきますと

・ 各項目で冒頭から時代背景がわかりやすいように、イラストやエピソードを挿入し学習に入りやすい工夫がされている。
・ 原文に問いを掲載しているのが非常にわかりやすい。
・ 当時の出題傾向はこれ1冊で把握できる。

日本史の問題は、史料をいくるか並べて史料名を問うたり、年代順に並べさせたり、内容の違いを比較させたりといった本格的な問題がほとんどとなり、傾向は必ずありますので、そこを分析し学習することもたいせつです。
本書でも日本史の参考書は数多くありますが、出題される史料は限られるため、マークするべき史料はほぼ決まっているとされております。
その中から101項目を厳選したのが本書となり、ここされ抑えれば得点アップは確実となります。

長々と書いてしまいましたが、本書を読んで見たくなった方がおりましたら幸いです。

今回は中村威先生の『日本史史料 ココがねらわれる』を紹介させていただきました。
紹介させて頂いたのはわずかな項目となりますが、そのなかでも受験勉強以外でも読みものとして面白さもありますので、日本の歴史に興味があり少し勉強したいと思う方には入りやすい参考書と思っております。是非お手に取っていただきたい書籍です。

これからも当社で発掘できた選りすぐりの良著を紹介していきたいと思います。

次回更新もどうぞお楽しみに!

 

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