本日紹介するのは鉄緑会の東大数学問題集になります。
鉄緑会とは既存のマスプロ化した塾や予備校の画一的な指導法に疑問を持った東大の学生・卒業生によって設立された塾です。
東大受験専門で、毎年高い合格率を誇っています。
鉄緑会の由来ですが、
鉄:東大医学部同窓会組織「鉄門倶楽部」
緑:東大法学部同窓会組織「緑会」
会
となっています。
本文を見てますと、本書の使い方について細かく書かれています。
受験を意識し時間を計って問題を解く事だけでなく、入試問題の解答はB5サイズなのでそれと同じ大きさの紙を用意する事。出来れば本番同様罫線無しの物が良い。等本番環境に出来るだけ近い状況を作る事まで書かれていました。
また理系と文系で違った問題数や時間が設定されています。
入試がB5ならばB5を使う。違うサイズの物を使って勉強していると、いざ本番となった時にスペースが足りなくなってしまうと修正に無駄に時間を使ってしまいます。
普段の勉強から常に受験を意識し取り組む事が重要なのです。
「答案は、自分の考えを具現化した唯一のものであり、
採点官に読んでもらうものでもある。」
答案用紙の使い方から文字の事までが書かれています。
問題を解いて答えを書けばよいのではなく、採点されるものである事も意識しなければなりません。
その目標である東京大学の入試問題ですが、改変され別の大学の入試に使われる事や、時には一言一句変わらずに出題された事もある程です。
また東京大学の入試問題を契機に、新しい高校数学の教育課程が導入されたこともあり、東大入試問題は高校数学教育を牽引してきました。
その東京大学の数学の入試問題に焦点を当てた本書は「東大医学部生100人に聞いてみた。おすすめ大学受験参考書」にも数えられるほど多くの東大受験生に使用されてきました。
その中でも今回紹介した2003年版は1980年~2002年までの20年分以上の東大数学の問題が掲載されています。
東大数学問題集はは毎年新しい版が発行されていますが、基本的に過去10年分のみが掲載されており、20年分以上が掲載されているのは2003年版と2004年版、あとは2009年に発行された「鉄緑会東大数学問題集 30年分」のみです。
そのため、この2003年版と2004年版は中古市場で1万円以上の価格で取引されています。2009年の30年分は最近また新品商品の供給がされているようですが、一時期は品切れ状態で数万円の価格で取引されていました。
※30年分は新品でも定価1万5千円します。
そのため東大受験や東大の数学問題の研究のため欲しいけど、なかなか手が出せないという方も多い問題集となっています。
https://twitter.com/yossytea/status/759647220266180609
それでも東大合格者の中には「30年分をひたすらやりこんだ」という声も有り、東大受験生にとっては価格に見合った価値のある問題集となっています。
【この参考書を使い尽くす!徹底的活用法】鉄緑会が出している東大数学問題集30年分をひたすらやりこみました。80年代は簡単なので基礎固めに最適でした。(東大1年Oさん)#juken #鉄緑
— 勉強法の執事さんbot (@benkyou_shituji) September 14, 2016
これまでにたくさんの東大受験生や予備校講師などに利用され支持されてきた東大数学問題集、絶対に東大に合格したいという受験生に必携の参考書といえます。
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