本日紹介させていただく参考書はこちらになります。
「代々木ライブラリー 田村の現代文講義4 小説(総合問題)篇」です。
著者は田村秀行先生です。
出版社が代々木ライブラリーになっているとおり著者の田村秀行先生も代々木ゼミナールの人気講師の一人でした。
現代文講義の第一人者などとも呼ばれている方です。
その呼び名も本当だろうと思えるくらいにネット検索すると、オススメの参考書には田村秀行さんの著作である、
「 田村のやさしく語る現代文」「田村の現代文講義」などがランクインしており、使い方の講座の動画までアップされているサイトもあります。
客観的で解りやすく、記述問題の解答の解説はピカイチという評価は今でも変わっていません。
著者の田村秀行先生ですが、現在は代々木ゼミナールを退任されて山梨予備校の特別講座のみ出講し、ブロードバンド予備校でインターネットでの授業をされていらっしゃいます。
ちなみに以前に紹介した横田伸敬先生、瀧山敏郎先生、中畑佐知子先生もブロードバンド予備校で講師をされています。
大伴茫人という雅号で古典分野での執筆活動を行うほど古典分野にも造詣が深く、代々木ゼミナールの講師時代には現代文・小論文だけでなく古文・漢文の全分野を一人で教える講座をされていたこともあるとのことです。
「田村の現代文講義シリーズ」は1巻から5巻と別巻・マーク式・難関私大が刊行されていましたが、現在は1巻と2巻のみが供給されています。また、1巻と2巻は1995年に「新・田村の現代文講義」として改訂されています(それ以外は1980年代の出版)。そして、残念ながら3巻以降のシリーズは絶版状態となっています。
そのため、3巻以降は中古市場で高額で取引されており、「評論・随筆〔記述問題〕篇」と「小説(総合問題)篇 」は特に高額で取引されています。
私が受験生の頃は現代文といえば田村シリーズか出口シリーズということで予備校の先生にすすめられてたくさん線を引いて使っていました。その頃は書店で普通に手に入っていたので隔世の感があります。
「田村の現代文講義シリーズ」全て揃えると数万円程度にはなるでしょうか。
残念ながら高価な参考書になってしまいましたが、解説がとても分かりやすく、読み方・解き方が一貫していて現代文へのアプローチの仕方が身につく参考書でした。また、賛否両論のある出口シリーズと比べてオーソドックスな王道の参考書だと思います。その内容は今でも色あせないのではないでしょうか。
気になる方や全部コンプリートしたいと思う方はぜひともチェックしてみてください。
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