本日紹介するのは「スーパー理系数学 図形問題 微分・積分編」となります。著者は元河合塾講師の浅見尚先生です。
浅見先生は1999年から代々木ゼミナールへ移籍されていますが、本書を書かれた頃は河合塾で教鞭をとっていました。
代ゼミへ移籍と同じ頃に駿台から西岡康夫先生や今野和浩先生が移籍されています。
西岡先生と今野先生の参考書も当ブログで以前に紹介させていただきました。
浅見先生の講義はシンプルな発送で簡単に解くための本質を語るものとなっています。
また講義レベルも受講生から逸脱することなく教科書をベースとしており、センター試験の問題を取り扱うことも多いです。
センター試験数学にはこだわりをもっておられ、センター数学用の講義も数多く担当されています。
はじめの部分には「難関大学を志望する受験生が最後に読むべき参考書、かつ、必ずやるべき演習書」とあります。
さらに以下も書かれています。
1.解説する問題を読者の重荷とならない24題に絞り、ハイレベル理系数学の必出分野の図形・微分・積分・数列や関数の極限をその中で料理する。これによって分野を超えた総合的な回答力を要請する。
2.読んで理解することと、自分で解けることは、天と地ほど違う。自分で解けるようになるために解答の前段階の思考のプロセスを重視し、問題文から解答の骨組みを作り出す方法を理解させる。
3.難関大学の問題をセレクトして、完答できなくても論点の確かさを元に合格答案を作成する力を身につけさせる。
この3点をおさえることが数学で得点を取るために必要なこととなってきます。
さらには、「解けた、解けないではなく、僕の解答の作成方法、論述力を吸収してほしい」ともあります。
こういった浅見先生の思いから最後に読むべき参考書、かつ、必ずやるべき演習書なのでしょう。
本書の効果的な使い方と実際の問題部分を見てみましょう。
問題とともに解法のシミュレーションが載っています。
これにより解答だけを読むより、浅見先生の答案作成方法や論述力をより吸収しやすくなっています。
また、問題の要求や攻め口なども載っています。これにより似たような問題を解く際のキッカケとなり、読んで理解するだけでなく自分で解くことが出来るようになります。
別冊の解答解説の前に浅見先生のひとことが書かれています。
本書の使い方や実際のノートの使い方まで、より有効に使うためのひとこととなっています。
本「志望タイプ別 スーパー理系数学 図形問題 微分・積分編」はオークションでも高値で取引されています。
対象レベルは東大や京大などかなりのハイレベルとなっていますが、現在の課程でも十分利用価値がある一冊となっています。
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