今回紹介するのは小島敏久先生の「数学 総集・闘う50題」になります。
以前にも紹介させて頂いた「数学 闘う50題」の中から更に難問ばかりを集めたものが本誌になります。
そこでも紹介されていますが、小島先生の板書や図形は洗練されており分かりやすく、またどの席からでも見やすくなっていました。
そんな小島先生が一度授業を繰り上げて延長した事があるそうですが、その際には
「朝早くなってしまいますが大丈夫ですか?」
「1時間以上かけて来ている人はいますか?」
といった感じに生徒への配慮もきっちりと行っていたようです。
難問ばかりを集めた本誌ですが、ただ難しい問題だけを集めたわけではありません。
難しいだけでなく良問を集めていますが、良問の基準が示されていました。
実際の問題はこのようになっています。
実際に生徒さんから受けた質問でしょうか、対話形式になっており解説が丁寧です。
その問題の背景にあるものまでをしっかりと調べ感じ取った問題だけを集めているのですから、そこまで考えたうえで問題にあたると尚に数学の理解が深まると同時に楽しさにも目覚めると思います。
赤・黄色共に絶版となっている為入手は困難ですが、黄色の闘う50題は絶版書のなかでは比較的入手しやすい部類ではないかと思います。
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