本日は「科学新興社 新課程 解法の手びき 数学Ⅰ 矢野健太郎」の紹介です。
著者はこのブログでもおなじみの矢野健太郎先生です。
矢野健太郎先生については以前にこちらで紹介させていただきました。
解法の手びきシリーズは今から約60年前の1958年に
「重要問題の解法の手びき 数学Ⅰ 代数篇」に始まり、
「数学Ⅰ幾何編/数学Ⅱ/数学Ⅲ」の計4種類が刊行されました。
また、翌年には「基本問題解法の手びき数学Ⅰ代数/数学Ⅰ幾何」の2種類が新しく刊行されるなど、大人気のシリーズになっています。
1967年に文部省学習指導要領の改正にともなって
「基本問題解法の手びき 数学Ⅰ/数学ⅡB/数学Ⅲ」の新制度版が
その後も数回に渡り改訂版が出されています。
時代に合わせて改訂を行われるのは受験生にとって有難いことですね。
今回はその中から1982年の「新課程 解法の手びき 数学Ⅰ」
こちらにスポットを当てたいと思います。
内容を少し覗いてみましょう。
「教科書の内容を理解し応用に繋げることにで、理解をより一層深いものにすること。」
また教科書で習うものと大学入試問題のギャップを埋めるため、教科書にはあまり書かれていないものから、大学入試にはしばしば出題される内容にまで多岐にわたって記されています。
そして何度も改訂されていった結果、過去の読者の声に応えて新しい改訂版が刊行されています。
本文の説明を簡潔にしわかりやすくしたが、「はっきり証明が必要な場合ははっきり証明が必要だが省略する」と明記し、何が仮定で何が証明すべきことかをはっきりさせることが大切だと記されています。
シリーズ化され長きに渡り愛されるものは、その時代やニーズに沿ったものを提供し続けていますので、いつの時代でも愛され続けているのかもしれません。
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