旺文社 なべつぐの楽しくつきあえる数Ⅰ 1984 渡辺次男

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本日は「旺文社 なべつぐの楽しくつきあえる数Ⅰ 1984 渡辺次男」の紹介です。

なべつぐの楽しくつきあえる数I

 

 

著者は過去にもご紹介させていただいた、なべつぐ先生こと渡辺次男先生です。渡辺次男先生と言えば数学を好きになろうという指導方針ですね。つまり受験の為に覚える勉強ではなく好きになり楽しく覚えていこうというスタイルです。渡辺次男先生曰く、好きになれば成績も上がり入試にも合格できる。そしてそのスタイルに基づき数学と楽しく付き合い好きになれるように作られたのが本書なのです。

 

 

「まず読んでください」と本書にも書かれていますが、数学はアカデミックな学問で頭のワルイ奴はやってでもムダという偏見をいだいている受験生の声が多かったことから、渡辺次男先生は「数学も友だちと同じように付き合えばいいじゃないか。」とおっしゃられています。数学が苦手でも付き合い方を変えて楽しくなれば実力もついてくる、これぞなべつぐ流ですね!

 

 

逆にこのような付き合い方をしてはならないということも書かれています。本を読んで覚えることに熱中してはいけない。覚える為に読んでいるのに覚えることに熱中してはいけないんですね。その理由としては、よく理解できない時に自分の頭が悪いと思ってしまうからです。実はそれは間違いでそんな時は一度本から離れて自分で考えてみたり、そこは飛ばして後回しにしたりするなど、自主性を持って読むことが必要なのです。今、自分の持っている力に即応して付き合っていくことが大事だと思いました。

 

 

また本は読むものではなく考える契機を与えるものだともおっしゃられています。理解するために読むのではなく考えるために読む。本の中に書いてあることを自分の力で補強しながら主体性を持って読むことが大切なのですね。

 

 

そして勉強をする上での難しさについてこう記されています。

 

「難しいのは継続である」

 

勉強することの最大の困難は理解し記憶することではありません。継続することこそが勉強をする上で一番大変なのです。

これは何も勉強に限ったことではないと思います。

何かをやると決めた時にそのことを途中で諦めたりせずに最後までやり遂げる。諦めるのと止めるというのは似ているようで全く別のもののように感じます。途中で諦めて投げ出してしまった場合と最後までやり切ったが最終的に止めた場合ではその後、残るものは雲泥の差があるように思います。

予備校でも継続の難しさについて触れる講師の方もいらっしゃるかと思います。これに関して渡辺次男先生は次のように独特の表現をされています。

 

 

「きょう予備校からのかえりに、駅の売店で南京豆、これはピーナッツのことだが、あれを一袋買ってかえるのだ。そして、よるねるまえに、半粒ずつたべることにしよう。一袋なくなるまで続けられたら、必ず合格できるだろう」

まるで継続は力なりという言葉をなべつぐ流に表しているようですね。

そして生徒の中でひとりで、この言葉を実践した人がいました。

その人は1年間1日も休まずにやり抜き、当初劣等生でしたが1年後には成績もあがり文系志望から工科に変え見事合格を勝ち取ったのです。

合格後にその生徒はこのように語ったそうです。

「夜は午前1時に寝ることに決めました。疲れて、どうにもならない時は、時計とニラメッコをしていました。そして、長針がそのキザミに入ったとき、ピーナッツを半粒口の中で味わってから寝ました。合格できたのはまったくピーナッツのおかげです。」

一度自分で決めたことを最後まで貫き通し努力したことが実った。

これこそまさに、継続の力ではないでしょうか!

 

ただがむしゃらに受験勉強をするのではなく、友達のように付き合い楽しく勉強することで勉強を継続することができ、受験戦争を勝ち抜ける。

これがなべつぐ流の勉強の秘訣なのかもしれません。

 


過去のなべつぐ先生の著書紹介ページへはこちらからどうぞ

旺文社 なべつぐのあすなろ数学 1976 渡辺次男

旺文社 なべつぐの思い出あすなろ戦士 1985 渡辺次男

 

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