本日は「増進会旬報」から出版されている「速読速解講座~長文なんてこわくない~」を紹介させていただこうと思います。
まず、「増進会旬報」…?と聞きなれない方も多いかもしれません。
受験を控え、受験対策を考えている方にとっては「Z会」の方が聞き馴染みがあると思います。
株式会社増進会出版社が通信教育事業を、関連会社の株式会社Z会対面教育が教室での教育事業を、株式会社Z会出版が出版事業をと分かれて行っていました。
その後2006年に事業を再編して、株式会社Z会出版に増進会出版社の事業を移管し、同時に株式会社Z会対面教育と合併させて事業会社とし、株式会社Z会に商号(社名)変更した。
Z会の方がなじみ深いのは10年以上Z会の名で受験生を支えていたからですね。そしてそれだけ長く続いているということは、当然受験生の支持が強く受験に対しても熱心であるという事でもあります。
当サイトでもZ会から出版されている著書について紹介しておりますので、興味がありましたらご覧ください。
さて、それでは本書について紹介させていただきます。
まえがきにもありますように、試験に対する受験生の声に応えた著書が本書です。長文を読みつつ、設問に答える為に速読できるようになる。
ただ速読するだけでなく、後に設問に答える為には理解が必要です。その為にぜひとも本書を活用していただけたらと思います。
詳細は「本書の利用方法」にも書かれております。
次は「速読速解力の養い方」についてです。
より多くの長文にふれる。日常的に英語長文にふれる機会に恵まれる事は少ないかもしれませんが、苦手意識を持つのではなく積極的に挑戦しようという気概は必要ですね。
驚いたのは「辞書を引くべからず」です。
勿論、可能な限り語彙力を高める事は必須ですが、長文を読む際に分からない単語が出てくるたびに辞書を引いていたのでは「単語の意味」を知る方に意識が持って行かれてしまい全体の文を把握するのがあいまいになってしまうでしょう。
日本語でもそうですが、意味が分からない単語があったとしても前後の文章や状況からおおよその意味の検討がつけられると思います。
ましてや、漢字と違い英単語には意味がいくつかあるものも存在します。単語の意味が分かったとしても、文章全体を把握しなければ調べた単語の正確な意味を把握するのは難しいでしょう。
本書の中に登場するように意味の説明があるものは良いでしょうが、前後の文章から推測する事の方が多いのではないでしょうか?
語彙力に自信があって、長文もスラスラ読める場合はそれに越したことはないでしょうけれど、難しい場合には「推理力を磨く」というのは本書で紹介されている通り、とても有効的です。
長文に対して苦手意識を持つのではなく、「おおまかに読めれば問題は解けるかも!」と気軽な気持ちでまずは読む事が大事ですね。
多くの長文を読めば読むほど語彙力も自身もつくはずです。そうして問題が解ければさらに自身に繋がります。
本書を読む事で長文に対する意識の切り替えと、長文を読み・理解する為に役立つ知識が多いと思いますので、機会がありましたらぜひ読んでみて下さい。
それでは次回更新をお楽しみに~
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