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今回はこの書籍を紹介させていただきます。
1982年に旺文社より発行された「大学入試3800語 英語基本単語集 豆単 8訂版」です。
通称「赤尾の豆単」です。この名称は今の受験生には浸透していないですが、40代、50代の方にはおなじみのものでピーク時には学生の2人に1人が持っていると言われたベストセラーです。
豆単という名前だけ合ってサイズが小さく持ち運びしやすいうえ、3800単語というボリュームが魅力だったようです。
著者は赤尾好夫先生です。
赤尾先生の書籍を紹介するのは今回が初めてになりますので赤尾先生について簡単に紹介したいと思います。
1931年に東京外国語学校イタリア語科卒業し、同年10月に歐文社(現在の旺文社)を設立しました。他にも文化放送や日本教育テレビの創業や、放送大学の設立にも貢献し、また実用英語技能検定や全日本学芸科学コンクールの創立にも協力。教育界、メディア界の発展に大きく貢献されてきました。
趣味も幅広く、書画骨董の収集品は財団法人センチュリー文化財団に収蔵されているほどで、射撃においては全日本選手権で優勝し、1954年の世界選手権で銀メダルを獲得するほどの腕前でもあり、長きにわたり社団法人全日本狩猟倶楽部の会長も務められました。
調べてみて驚きました。旺文社の創業者であり、更にいろんな分野で功績を納めた偉大な人だったのですね。
では、内容の紹介に入らせていただきます。
こちらははしがきの部分です。
外国語をマスターするには単語を覚えることが大事である。頻度が高い基本的な単語を覚えることができていなければ語学の習得はありえないと赤尾先生は書かれています。
また、はしがきにも書かれていますが赤尾の豆単の初版の発行は1942年になり、大学入試の出題傾向に合わせて何度も改版されていっています。なので、版毎に収録される単語が変わっているので、懐かしさで購入したものの版が違いあの頃覚えた単語がのっていないなんて声も多いようです。
次は目次です。
本書は始めにはしがきと本書の特徴、利用方法が記載されており、A~Zのアルファベット毎に3800の英単語が収録されている作りになっています。
本編の後は付録して発音を誤りやすい単語やまぎらわしい単語などについてが記載されています。
こちらは本書の特徴と利用方法の一部です。
特徴としてはさきほども記載しましたが、「基本」的な英単語を覚えることを重視したつくりとなっており、それを能率的に暗記できるように徹した内容になっています。
また、英単語の重要度によってランク分けされており、特に重要なものから覚えていくという使い方になります。
最後に実際に単語の乗っているページを一部、紹介します。
このように英単語と日本語の意味があり、英単語の横の〔〕の中の数字を見ることで重要度のランクがわかるようになっています。
今回、紹介させていただきました「大学入試3800語 英語基本単語集 豆単 8訂版」はいかがだったでしょうか?
赤尾の豆単は正に「受験生のバイブル」といった存在だったのですが森一郎先生の「試験に出る英単語」が出てきてから「受験生のバイブル」という地位はもっていかれてしまったようです。
ですが、英単語辞書という観点では「試験に出る英単語」よりも優れており、受験勉強だけではなく長く使えるという声も多くあります。
今は電子辞書などもあり、便利な時代ですが、発行から80年たった今もなお赤尾の豆単は健在です!
社会人の方が懐かしさに購入したという声が多いですが、今の受験生にも是非手にとって頂きたい一冊です。
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