三省堂|新講 数学Ⅰ(改訂版) 赤摂也

本日、紹介させていただく参考書は「三省堂|新講 数学Ⅰ(改訂版) 赤摂也」になります。

img_0881_r


著者は赤摂也さんという方。数学基礎論の権威として知られ立教大学、東京教育大学、放送大学の教授を歴任されました。

002962

赤摂也さんですが、

まさしく、これからは”数学の時代”である。理科系・文科系をとわず、すべての人が”数学につよくなること”が要求されているのである。

と予言されていたようです。まさにそんな数学の時代になってますね。

img_0904_r

他にも、電子計算機(computer)を「”人工頭脳”という別名をもつ現代の怪物である。」や
「人間は機械と競争してはいけない、人間は機械をつくり、これを利用するのである。」、
「数学の授業では、なるほど計算の訓練をする。しかし、その目的は、実は”計算機がどのようにはたらくか”を理解させることなのである。」
ともおっしゃっています。

人工知能が人間の知能を超える時代に入ろうとする現代を予測していたかのような言葉です。

img_0909_r

img_0903_r

 

冒頭で赤摂也さんが数学基礎論の権威だと書きましたが、

調べてみると数学基礎論が計算機科学の基礎と発展、アルゴリズムの研究に大きな影響を与えたとあり、なにやら穏やかでないものを感じます。
こんなことを言っていいのか、テストや入試問題などにも若干否定的な面が見受けられました。

ただ、数学って面白いよ!本当は楽しいんだよ!と全身全霊で訴えかけられているような熱意を感じ、前書きだけで心を鷲掴みにされてしまいました。


  

 

赤摂也さんご自身はいわずもがなですが、義父が数学者の吉田洋一さん、義兄が哲学者の吉田夏彦さんという大変著名な方です。

特に吉田洋一さんは数学書のベストセラー「零の発見」(岩波新書)、構成方法がのちの数学書の規範となった「函数論」(岩波全書)等の著者としても知られています。

51eadrudhml-_sx358_bo1204203200_ ”Šw˜à_•1

他にも、ミレニアム懸賞問題の1つ、ポアンカレ予想を提出したアンリ・ポアンカレの「科学と方法」(岩波文庫)等の翻訳も手掛けていらっしゃいます。

赤摂也さんとは「数学序説」(培風館/ちくま学芸文庫)という「素人でも数学を楽しむことができることを説明したい」という熱意で書かれた数学書を一緒に執筆されています。

こちらも興味をそそられますね。

 

関連記事

  1. 桐原書店 大学受験スーパーゼミ⑦古文読解の技術100上下 土屋博映

  2. k.k.ゼスト 板野博行の現代文バイブル 理論編 上 増補改訂版

  3. 中澤のミッション大学英語攻略バイブル 新約篇 1993 中澤一

  4. 聖文新社 ケネスのわくわく英文速読教室 1984 ケネス・サガワ/ 古谷千里

  5. 7日間で基礎から学びなおす カリスマ先生の英文解釈

  6. 聖文新社 ケネスのうきうき英文速読教室 1983 ケネス・サガワ 古谷千里

  7. 研究社出版 毛利良雄の大学入試シリーズ 英文法の急所 毛利良雄著 1982

  8. 光文社 奇跡の対話教育 1983 磯村懋

  9. 祥伝社 奇跡の入江塾方式 1980 入江伸

コメント

    • tabitetu
    • 2017年 1月 04日

    赤摂也師は「計算の理論」という本で「Turing機械」について、理論的な紹介をなさった方です。従って現在の計算機あるいはシステム工学的な理論の基礎的な部分を紹介されたことで有名です。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

サイト紹介

絶版参考書博物館

主に大学受験の参考書や問題集、教材で絶版となった書籍を紹介しています。王道からマニアックな参考書まで毎週、著者や内容、時代背景とともに紹介します。

カテゴリー

カレンダー

2016年11月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930 

月別アーカイブ

運営サイト紹介

PAGE TOP