本日紹介させていただく参考書はこちらの「三省堂 新英文法 第2版 岩田一男」になります。
著者は岩田一男先生、英語参考書においてベストセラーを連発された有名な先生です。
横浜高等女学校教諭、小樽高等商業学校教授、一橋大学教授、一橋文芸顧問などを務めれておりました。
横浜高等女学校で教鞭を執られていた頃は、「山月記」の作者 中島敦先生の同僚、
一橋大学では元東京都知事の石原慎太郎さんの恩師でもありました。
また、「ジキル博士とハイド氏」「宝島」などの作者として知られるロバート・ルイス・スティーヴンソン研究の第一人者で、「スティーヴンソン・クラブ」の日本人唯一の会員でした。
英語の参考書だけでなく戦後の文学においても、少なからず影響を与えていますね。
岩田一男先生の有名な書籍は「英語に強くなる本」、1961年に刊行され、3か月で100万部というこの年のベストセラーになりました。(こちらのランキングを参照させていただきました。)
また、現在でも根強い人気があり、2014年6月筑摩書店より復刻されています。
「新英文法 第2版」の表紙にもIWATA SERIESと銘打たれるくらいのブランド力。
まず、基本事項を示し、それに従って解説を加える、隙を与えぬ二段構えがとられています。
既出の例文を何度も繰り返し解くことで、覚えるべき名句やことわざを暗記できるような作りにもなっています。
また、例文自体もわかりやすさ重視の内容になっています。
「三省堂 新英文法 第2版」が刊行されたのが1978年、
岩田一男先生が亡くなられたのが1977年ですので没後の復刻になります。
しかし、普通の小説などとは違って学術参考書の世界は日進月歩であり時間に埋もれてしまいがちですから、出会える機会があればラッキー、一期一会だと思っていただいた方が良いかもしれませんね。
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