試験で点がとれる 安河内哲也の英語 魔法の長文解法

本日はこちらの本を紹介いたします。


1996年7月に学習研究社より発行された

「試験で点がとれる 安河内哲也の英語 魔法の長文解法」安河内哲也先生著です。

安河内哲也先生については以前紹介いたしましたので、今回は割愛させていただきます。

↓以前の紹介させていただいたブログはこちら↓

三省堂 英語パーフェクト対策 前置詞 攻略問題集 1994 安河内哲也

本書のもくじの画像から紹介いたしましょう。

全237ページ、全4章で構成されています。

それでは、内容の紹介に入ります。


大学入試では長文読解問題の分量が圧倒的で、長文でどれだけ得点できるかが合否をわけるカギとなる。
長文問題で点を取るためには、まず第一に完全な構文の理解をしなければならない。正確に英文を読み取る訓練をすることが不可欠である。しかし、それだけで終わってはいけない。
第2段階として、それぞれの設問に対しての「攻め方」を知らなければならない。

とあります。

この本には、長文読解で点を取る設問形式別のテクニックが盛り込んであるので、

過去問を見たとたんに「よし、こう攻めるぞ!」といった攻略パターンがひらめく力がつきます。


下線部和訳の解法について書かれています。

下線部和訳の問題で試されているのはいったい何なんだろうか?

きらりと輝く日本語をちりばめて美しく意訳された翻訳文を作ることだろうか?映画の字幕のような名ゼリフを生み出すことだろうか?

入試で試されているのは、「英文の構造をしっかりと把握し、正確に英文の意味をとらえること」である。

日本語として正しいかぎりは多少幼稚に聞こえてもいいので、英語の「形」がしっかりとわかる「直訳調の」訳を心がけてほしい。

そして、どうしても「直訳」では不自然なところを少し「意訳」せよ、とあります。

先生の説明の後は解法ポイントが書かれています。

ポイントを頭に入れた後は実際に問題を解いていきます。

問題を解いたら安河内先生の解説です。この問題はwhy以下が疑問詞節になっていることをはっきりと示して訳す、とあります。

解説も安河内先生の話し言葉で書かれているので読みやすいですね。

このスラッシュの部分ですが、触れている書評がございましたので紹介させていただきます。

個々の英文にスラッシュを入れて説明してありわかりやすいです。しかし、やはりある程度英文を読める方でないと少しきついかもしれません。
長文問題対策をはじめるには適した本だと思います。自分もこれで結構長文問題解けるようになりました。

画像をご覧いただければ、伝わりますでしょうか?先生の特徴的な設問形式別の点を取るテクニックや長文読解の予備知識が満載。

繰り返しになりますが、難しい難解な文法用語を多用しないところが、読みやすさを感じられるようになっていますね。

ちなみに、赤ペンの箇所は書き込みではなく、初めから印刷されています。書き込み風に重要な部分が強調されており、ポイントがわかりやすいです。

そして、附属の赤セルシートで赤い部分を隠して復習し、理解度をチェックできるようになっているので、そこも使いやすさのポイントですね。

この本は安河内哲也先生が毎日教壇で受験生の相手をして、悩みや質問を聞いている経験から生まれました。

だから、記されているすべてのことが、受験生の求めているものへの解答なのです。

最後に別の方の書評も紹介させていただきます。

1996年初版から10年以上経ちますが、現在でも十分使えるとてもバランスよく出来た参考書です。

長文問題対策用で、センター試験レベルの次の段階にちょうどいいレベルです。
中堅前後の国公私立大学志望の人には、過去問演習の前に問題への取り組み方などを学ぶものとして最もお勧めです。

和訳、長文の様々な設問形式への答え方、要約、などといった長文で課題となる一通りの内容をポイントを捉えて学ぶことが出来ます。

上記の書評のとおり、受験生にとって「とても読みやすく」「わかりやすい」本になっていますので、

是非本書に触れてみてくださいませ。

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