今回は「駿台文庫 必ずワカる 英語の学習法 1986 伊藤和夫」の紹介です。
本書は後世に渡り受験生に愛読されている「伊藤和夫の英語学習法-大学入試」の改訂前のものとなります。
このブログでも二度に渡って取り上げさせて頂いている「受験英語の神様」こと伊藤和夫先生。
著書の三度目の紹介をさせていただきます。
まずは目次を確認したいと思います。
英語を学ぶ上での勉強法や先生の考え方が記されています(先生の考え方はいつも鋭く読者を唸らせる革新的な内容でした)。
余談ですが、辞書の引き方を教えてくれるとは嬉しいですね。昨今では漢字事典でさえきっちり引くということを教えてくれる学校は少なくなってきました。
単語から初まり文法の勉強法など受験生だけでなく高校1年から身に付けておいた方が良い内容となっております。
Q&Aを含んだ会話形式を取り、またR君とG君を登場させることにより
I:白状すると不勉強で他の熟語集については、あまりよく知らないんだ。
G:それだけやれば絶対に大丈夫です?
I:また絶対が始まった。まず、全部覚えてからにしてもらいたいね、そういう質問は。
読者に近いキャラクターを配置し、代弁させることで読者目線で書かれています。
少々脱線している所もありますが、それだけ先生の英語に対する情熱やそこから生まれた先生の論理が伝説の人物となった所以ではないでしょうか。
英語の勉強方法に悩まれている方は勿論、本書では先生の他のテキストの使い方も教えてくれるので「伊藤和夫ガイドブック」として一度手に取ってみられてはいかがでしょうか?
改訂版の方はこちらになります。
改訂版の発刊により絶版になっていますが、こちらの方が大分お値段もお安くなっております。
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麦屋町さまのレビューを合わせて紹介させていただきます。
約30年前に駿台予備校で伊藤先生のお世話になった者です。
私は伊藤先生のお陰で、英語の勉強法に対する迷いが吹っ切れるとともに、英語の読解力が格段に進歩し、第一志望の国立大学に合格できました。現在は理系大学の教員をしていますが、伊藤先生に教えていただいたことは、米国での留学生活や研究論文執筆の基礎になっています。書店でたまたま見つけ、懐かしさのあまり購入して一気に読みましたが、伊藤先生が駿台予備校で教授されていた内容が惜しげもなく盛り込まれています。受験生のみならず、高校の英語科の先生方にも是非読んでいただきたい一冊です。「英語の勉強法が分からない」、「時間をかけている割には成績が伸びない」、「授業に出席しても実力がついた気がしない」という高校生は多いはずで、生徒の貴重な青春時代を空虚なものにしないように、是非ともお願いしたいと思っております。
次回更新もお楽しみに。
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