本日は「代ゼミ 土屋の古文講義3 応用篇 1988 土屋博映」の紹介をさせていただきます。
著者は代ゼミ講師をされていた土屋博映先生です。
土屋先生といえばクイズ番組のレギュラー解答者を務めたりNHKテレビ講座、ラジオ講座の講師もされていました。当時は自身の名を冠したラジオ番組を持ち、国文学者に大学教授とマルチな活躍をされカリスマ予備校講師の概念そのものを作り上げた講師と言っても過言ではないと思います。
そして土屋先生に続くように相次いで個性の強い講師の方々が出てきました。以前にもご紹介させていただいた「金ピカ先生」こと佐藤忠志先生に「マドンナ先生」でお馴染みの荻野文子先生、そして暴走族出身の吉野敬介先生などがそうですね。
2005年1学期授業の一部ですが授業風景の動画がございますので、紹介させていただきます。
こちらが以前ご紹介させて頂いた佐藤先生の記事でございます。
ご興味を持たれた方は是非ご覧下さい。
それではこの辺りで本書の内容について触れていきましょう。
今回ご紹介の古文講義3は応用篇になりますが、その他にも古文講義シリーズには応用篇以外に基礎篇・練成篇がありますね。基礎篇では基本的な入試問題を取り上げ単語・公式・文脈の捉え方等の解説、そして練成篇では実力がつく入試問題を精選しその中から読解のプロセスを重視し解答の導き方を詳しく解説しています。
一方応用篇では第一に難関校の入試問題であること、第二に思考過程を重視した問題であること、この2点を満たした問題の中から速読・速解するためにどのような手順でどうやればスピーディに正答に辿り着くのかが記載されています。
具体的には私立大学では早稲田大学、国立大学からは東京大学を中心に選ばれています。この二校を核として作られたのはそこを押さえてしまえばどのような大学にも対応できるという理由からです。そして選択肢を選ぶ過程と記述問題にもポイントが置かれています。これは記述問題に苦手意識を持った受験生が多くそのような人達に選択肢問題や記述問題に自信を付けて古文読解を楽しんで欲しいという思いが込められているようです。
最後に都市伝説のような豆知識をひとつ
先ほどもお話しましたが今回ご紹介する古文講義シリーズには基礎篇・練成篇・応用篇の3種類があるのですが、絶版になっているのはシリーズ第3巻の応用篇のみになるのです。その理由なのですが噂では3巻まできっちり勉強すれば独学であってもどの大学にもいけてしまう実力がついてしまうからだとか。
もし本当にこの本だけで大学に合格できるのであれば是非手にしてみたい1冊ですね!
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