旺文社 高英ゼミ 重要イディオムの整理と活用 多田幸蔵著

今回紹介する本はこちらです。

英文学者であり、東京大学名誉教授でいらっしゃった

多田 幸蔵先生著の【重要イディオムの整理と活用】です。

大学受験の頃、学校や塾の先生から、英語で高得点を狙うには、

\語彙力だ!/\イディオムの量だ!/

と耳にタコができるほど言われた頃が懐かしい・・・。

そんな苦しかった…いや、頑張っていた頃の自分を振り返りながら、
本書の内容を紹介していきたいと思います。

 

《ポイントはここ!!》

■英文を理解するうえでの、一大難関はイディオムの存在である。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■いかに豊富に、正確にこのイディオムをわがものとするかが極めて重要である。
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一大難関…..

どうやらイディオムを避けて通ることはできなさそうですね。

それなら、いっそのことイディオムを味方につけてみてはどうでしょうか。

いや、そんな簡単にはいかない、、、

そうかもしれません。

しかし、味方につける方法さえ知れば、
イディオムが、英語が、面白いほどに私たちに歩み寄ってきてくれます。


その方法を、多田先生はこのように仰っています。

イディオムを用いた“生きた英語”の実例をそのまま覚えること

そうっ!!

<<生きた英語>>

これが鍵なんです!!

この考え方は今の受験参考書にも活きていて、「速読英熟語」「英熟語ターゲット」「システム英熟語」などの体表的な熟語集も必ず例文がついています。

そして、英単語集もしかり。今では例文CDが付いていたり、別売りで存在したりが「当たり前」になっています。

特にCDがあると音楽プレイヤーに入れていつでも聞けますから、耳コピで覚えることができます。

本書はそんな現代の受験に通じる参考書でした。


本題に戻ります。

本書には、絶対必要かつ十分であるという程度の

<<生きた英語>> がふんだんに盛り込まれています。

同じ単語であっても、組み合わせ次第で、
意味が大きく変化しているのがよくわかりますね。

意味が変わる、というよりもむしろ
その単語が持つ意味にぐっと深さと幅が生まれる。

イディオムを通じて、英語の奥深さを痛感することになりそうですね。


多田先生は、冒頭で、

生きた例文を通じてそれを脳裏に深く刻み込めるようにした

と述べていっらいましたが、

”記憶する”から”脳裏に刻みこむ”というレベルに自分自身を引き上げれば、新たな道が開ける。

本書を通して、<<生きた英語>>を身につけてみませんか。

私も受験生の頃、この本に出会っていれば、
今頃、英語と親友になれていたかもしれません。

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