本日は、「代々木ゼミ方式 山本矩一郎の幾何図解小事典 ’89 数学超特急」の紹介です。
初回なので、当たり障りなくメジャーなところで…。
ということで、絶版参考書といえばおなじみの山本矩一郎先生の著作です。
山本矩一郎先生と言えば、数学超特急シリーズ…ともちろん大学への数学です。
大学への数学編集長を経て、代々木ゼミナールで教鞭をとられ、その時に執筆されたのが数学超特急シリーズでした。
数学超特急シリーズは全7巻で、
1.山本の実践的確率論
2.山本の一次変換の基本
3.山本の数列と帰納法
4.山本の空間直線と平面
5.山本の放物線の基礎解析
6.山本の幾何学図形小事典
7.山本の直感的微積分
がありました。
そして、初版発行後に年数の経過と共に問題を入れ替えた改訂版もあります。
山本矩一郎先生と同時代に代ゼミで活躍された講師には土師政雄先生、田島稔先生、諸橋実先生、そして山本矩一郎先生のお弟子さんにあたる安田亨先生らがいらっしゃいます。
土師政雄先生は既にお亡くなりになり、田島稔先生は講師業を引退されていますが、諸橋実先生は河合塾で現役で講師をされています。また、安田亨先生も駿台・大数ゼミで講師をされ、山本矩一郎先生が編集長を務められた大学への数学で執筆者も続けています。
そんな山本矩一郎先生が執筆された「山本矩一郎の幾何図解小事典」ですが、今では当たり前のように教えられている解法も、当時としては新鮮なものであり、絶版となった今でも人気・定番の絶版参考書となっています。
ちなみに当時の山本矩一郎先生との思い出や素顔を代ゼミの山本俊郎先生が紹介しています。
講師も手こずる東大の入試問題を軽々と解いたことや、当時の代ゼミの東大1組で90分で12問を解説したことなど、伝説ともいえるエピソードが紹介されています。
お亡くなりになってから20年がたち、山本矩一郎先生の著作は今ではそのほとんどが絶版になってしまい、どの参考書も中古市場でプレミアム価格で取引されています。当「絶版参考書博物館」でも山本矩一郎先生の著作は随時紹介していますので、よろしければ他の参考書もご覧いただければ幸いです。
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