今回紹介させていただく参考書はこちら、
「表三郎著 スーパー英文読解法 上巻」になります。
著者は上記の通り表三郎師、「受験英語界の長老。ドン。」とも呼ばれ77歳を迎えた2017年現在も未だ現役でいらっしゃいます。
略歴などについては以前の富士哲也先生のブログで軽く紹介させていただいています。
後半、がっつり主役を食ってしまってますね。
他にも、こちらのサイトにくわしく人となりなども記載されていますのでご覧になってみてください。
どっちとは言いませんが思想が偏っていますね…師の授業と影響を受けた「サブラー(夏期も冬期も『テーマ別英文読解』を取ることが義務付けられている)」と呼ばれる教え子の方にも染まってしまった方がいると、師がおっしゃていたそうです。
次に、テキストの内容を紹介させていただきます。
見づらいかもしれませんが、師が提唱するのが「ポスト構文主義」。
細かい方法論などは省かせていただきますが、大雑把に言うと
「一貫して前から読んで英文を訳し、日本語が不自然になったら語順を変えて訳す」
という速読のテクニックでもあり、構文だけではなく背景知識まで含めた文章の意味内容を理解するのを目的とした読解手法であるそうです。
そして、以前紹介させていただいた「受験英語の神様」、「受験英語界の巨人」と呼ばれた故伊藤和夫先生の駿台予備学校英語科のスタンダードになった「構文主義」を批判されています。
ですが、実際は仲は良かったそうです。
構文主義と比べ、文章の内容を重視する「ポスト構文主義」は教養に価値を求める受験生に絶大な支持を得ました。
そんな師は大学に入学してからも勉強を続ける大切さを語って語っておられたようです。
最後に、こちらから引用させていただきましたが、名言も多く残しておられるので紹介させていただきます。
「テキストを読むときは、文字ばかり追いかけても、本当に著者が伝えようとしていることはわからない。
文字の向こうから、行間から聞こえてくるメッセージを感じるようにしなさい。
そうすれば、著者の発想の根源に触れられる。それが読むということだ。」
勉強のみでなく、人生や生き方に通ずるところがあると思った著書でした。
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