数研出版 精説 生物 1964 秋田康一 細井輝彦

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本日紹介するのは

数研出版 精説 生物」です。

秋田康一先生細井輝彦先生の合作になり、1964年5月の初版から、僅か2ヶ月で重刷された人気の書籍です。

なんと、このお二方はいまや受験勉強に必須のシリーズ、チャート式の「チャート式シリーズ 新生物」の初期の著者のお二方でもあります。

JI51-026 数研出版 チャート式シリーズ 新生物 1969 秋田康一/細井輝彦_画像2


まずは生物学会では著名なお二人について調べてまいりました。


秋田康一先生は、昭53.10.9~昭57.6.28の間、茨城大学の学長に就いていました。

秋田康一先生は、【トリチウムの生物学的影響研究の現状と将来】、【トリチウムの生物(人体)影響に関する総合的研究】等、トリチウムと呼ばれる三重水素に関する研究を主に行っておりました。

さて、トリチウムとは一体・・・早速調べてまいりました。

トリチウム(三重水素)は、地球環境においては、酸素と結びついたトリチウム水 (HTO) として水に混在しており、水圏中に気相、液相、固相の形態で広く拡散分布している。大気中においては、トリチウム水蒸気 (HTO)、トリチウム水素 (HT) および炭化トリチウム (CH3T) の3つの化学形で、それぞれ水蒸気、水素、炭化水素と混在している。なお、海水のトリチウム濃度は、通常は数Bq/Lより少ない。

高純度の液体トリチウムは、核融合反応のD-T反応を起こす上で必須の燃料であり、水素爆弾(きれいな水爆)の原料の一つとしても利用される。(Wikipediaより。)

生活圏では広く分布していますが、純度が高い液体トリチウム水素爆弾の原料に、身近な所だと時計蓄光塗料にと用途は様々

放射線物質なのに時計等に使って大丈夫なの・・・?と思う方もいるとは思いますが、

体内では均等分布で、生物的半減期が短く、エネルギーも低いことからトリチウムは最も毒性の少ない放射性核種の1つと考えられ、生物影響の面からは従来比較的軽視されてきた。(Wikipediaより。)

少量であれば生物的半減期の短さとエネルギーの低さで放射性核種の中では最も毒性の少ない物と言われています。

最近日本でよく聞くようになったトリチウム、安全とはいえ放射線を含む元素です、東京電力・福島第一原子力発電所をめぐる問題で、除去困難放射性物質であるトリチウムを含んだ汚染水の海洋放出等、ニュースとなり世間の話題になっておりました、安全な面と危険な面を併せ持つトリチウム、本ブログでは主旨から逸れますのでこれ以上の記載は遠慮させていただきます。

それでは、本文に戻ります。次は、細井輝彦先生についてです。


細井輝彦先生は、動物心理蚊の生物学の研究、書籍発行を行っており、特に蚊についての資料が多くみられました。

特に【蚊の生物学】と言う書籍には、皆様名前は聞いたことがある「デング熱」等についての研究、時間帯による蚊の活動性等、様々な蚊の事が記載されてます。


デング熱と言えば

デング熱(デングねつ、まれにデンゲ熱とも、英: dengue fever [ˈdɛŋgi -], breakbone fever)とは、デングウイルスが原因の感染症であり、熱帯病の一つである。

蚊の吸血活動を通じて、ウイルスが人から人へ移り、高熱に達することで知られる一過性の熱性疾患であり、症状には、発熱・頭痛・筋肉痛・関節痛、はしかの症状に似た特徴的な皮膚発疹を含む。

蚊を媒体にして蔓延する危険な病気です。

2014年には日本でも発症例があり近年増加中との事、他人事ではありませんね。

1960年-2010年の間で東南アジアを中心に発症率30倍に増加したデング熱、流行し始め辺りに研究をしていた細井輝彦先生の資料は、当時かなり貴重だったと推測できますね。

蚊の生物学】、御なじみとなった蚊の事をもっと知りたいと思った方は要チェックですね!私も興味が湧いてきましたので、機会があったら読んでみたいと思います。


長くなりましたが本書の中を覗いて行きましょう。

こちらが目次となっております。

1章から5章に分かれており、さらに各章でも数節に分けて説明があります。

各章の最後の節では練習問題があり、勉強した部分を章毎に復習出来るよう設計されてます。

タイトルそのまま、細胞から構成物質まで生物の知識が詰め込まれており、植物についての説明も多く見受けられます。


今回、気になったページは、4章1節の「生物体の構成物質

こちらでは水素イオン濃度の説明(数値表記等)、いつかは勉強した酸性アルカリ性に数値化した水素イオン濃度(pH)を付け加えてより専門的に表した図等が記載されており、文字だけでは伝わりにくい説明を伝わりやすく工夫されております。


最後のページには植物分類表が記載されております。

コケ植物シダ植物など、昔習ったなぁと感じるワードもあります、ミドリムシ植物ミドリムリだけなのは面白いですね。


今回紹介させて頂いた「数研出版 精説 生物」興味がありましたら是非一読してみてください。

当ブログにて別の生物の書籍を紹介している記事もございますので、そちらも是非どうぞ!

学生社 精講生物Ⅰ 1976 吉岡俊亮・石田周三・牧野尚哉・八重樫健弐

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