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今回はこの書籍を紹介させていただきます。
1995年に駿台文庫より発行された「奥井の英文読解 3つの物語-分析と鑑賞」です。
著者は当ブログでも以前に2度紹介させていただいている受験の神様こと奥井潔先生です。
以前の記事で奥井先生について詳しく紹介していますので奥井先生をご存じない方は是非読んでみてください。
↓「駿台 CHOICE EXERCISES 奥井潔」の記事はこちらからどうぞ!↓
↓「大学入試英文読解のナビゲーター 研究社出版 奥井潔著」の記事はこちらからどうぞ!↓
今回紹介させていただく「奥井の英文読解 3つの物語-分析と鑑賞」は駿台の奥井先生が著した数少ない(二冊)参考書のうちの一つです。もう一つはさきほど以前の記事で紹介した「大学入試英文読解のナビゲーター」になります。
「大学入試英文読解のナビゲーター」は24編の短い英文とその解説によって構成されている本でしたが、「奥井の英文読解 3つの物語-分析と鑑賞」は下記の三人の作者の短編小説3篇で構成されています。
3篇とも先生のテキストを使った講義で扱われていた文献であり、先生が長年に渡り生徒を惹き付けていた講義を体験できます。英文構造の解説だけではなく行間を読む本物の解釈とはこういう事だという深い内容になっています。
では、内容の紹介に入らせていただきます。
まず、目次を見てみますとさきほど紹介したとおり3篇の短編小説で構成されていて、あとは「はじめに」と「あとがき」があるだけのシンプルな内容です。
はじめの触りの部分を見ていただきましたが、はじめから注釈や訳文にたよるのではなく自分で考え、思考力や感受性を高めて行ってほしいと書かれています。この部分を見ただけでも英語の勉強の為の参考書ではなく英文に内容がある参考書と言われてるのがわかります。
奥井先生の読解はこのように簡潔、丁寧に記載されておりとてもわかりやすいです。
あとがきは「cultureをめぐって」ということで文化について深い内容が書かれています。気になるかとは思いますがここは触りだけお見せしておきます。
内容は究極なまでに深い英文解釈ということで受験勉強からは離れた内容の参考書にはなりますが、この様な参考書は実力のある先生にしか書けません。
普通の受験勉強にあきた方や受験勉強を終えた大学生や社会人が時間をかけて英語の勉強をやり直すような時にお勧めの参考書ではないでしょうか。
といっても絶版になっており、現時点でアマゾンの中古価格も約3万円となかなか手が出せないのが残念です。復刊に期待したいところです。
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