本日ご紹介するのは「学研 ドタン場CHECK 日本史B 金谷俊一郎」です。
著者は金谷俊一郎先生です。
金谷先生は日本史講師としてだけでなく一般財団法人日本普及機構の代表理事として、「ニッポン」のすごさを人々に伝えるための活動も行っていらっしゃいます。
それではまずはこちらの本がどのようなコンセプトなのか見てみましょう!
1点の差の中に120人もの受験生がひしめいている大学さえもあり
まさに「1点の差」が運命を分けるのである。
この「1点の差」に限りなくこだわった結果うまれたのが、本書である。
よく耳にする「1点の差」これに特化した参考書のようで、
新しい知識を学ぶものではなく、すでに学習した知識を活かすためと謳われています。
内容はというと
年号がどのような形で出題されるかを入試問題の本文から抜粋を行い、
ただ年号を暗記するだけでなく問題演習を通じて実践的に暗記していきます。
その際に一緒に出題されやすい関連事項も掲載することにより、「年号と年号の間」の関連性を学び、同時に多数の年号を暗記できるようになっています。
また、入試でわからない問題がでたときにどのようにして答えを導き出せばいいか、ということも書かれているようです。
暗記していない年号が出てきた場合・・・
その出来事の前後で起こった事柄からその年号を導き出す方法を用います。
前後の類推をすることで正解に辿り着く、つまりその問題の事柄以外のところからでも答えることが可能なんですね!
歴史の一部を切り取り丸暗記して覚えるのではなく、歴史上の事件が起きた経緯や背景、その理由を理解することが大切ということです。
金谷先生は以前に「表解日本史」で紹介させていただきましたが、
「ただ、暗記するだけの文化史の学習の仕方では、入試問題は解けませんし、すぐ忘れてしまいます。
文化史においても、歴史的展開を理解した上で頭に入れることが、マスターの近道となります」
これはまさに金谷流ともいえる「なぜと流れがわかる」勉強法ではないでしょうか。
以前ご紹介させていただいた「表解日本史」についてはこちらからどうぞ!
この記事へのコメントはありません。