少しずつ気温も下がり始め、勉強をするにも快適な読書の秋に近づいて参りましたね。
そんな本日に
皆様へ紹介いたしますのは、読書として読んでいきながらも、
問題を解いて実力を向上できる本としてオススメな1冊。
東大銀杏学舎の面白いほど受かるシリーズ 現代文 SOS 上巻(修得編)下巻(演習問題編)です。
東大銀杏学舎の面白いほど受かるシリーズは複数あり、どれもオススメのプレミア本となっております。
中経出版の書籍は、教科はバラバラですが、3冊紹介させていただいております。
宜しければ、こちらもご覧いただけましたら幸いです。
この本は著者の記載がありませんが、東大院生が編集したと言われており、
「現代文SOS」は代ゼミの現代文の笹井厚志先生の授業を元にして作ったそうです。
まずは上巻でSOSの説明とセンター試験の過去問を用いたSOSの運用法を説いており、
マーク式の選択肢を選ぶにあたって、あらかじめ記述解答を作成してそれとの比較で選ばせる形式になっています。
上巻でテクニックを学び、それを下巻で実際に問題にあたることでより確実に定着化を図る構成です。
この14個のSOSをマスターし、他の参考書等でも自分だけでSOSテクニックが使えるようになれば、合格答案を書けるようになるということです。
読解力・想像力なんていらない?
そもそも現代文の問題というのは文章の中に答えが隠されており、社会などのように記憶力で解くものとは異なります。
よく問題がわからない、点数が取れないと言う方がいますが、だいたいは文・文章の構成を見るのではなく、
頭の中の記憶や知識だけで判断してしまっているのではないでしょうか。
本書の中にも、現代文の先生が「もっと読解力をあげよう!」「登場人物の気持ちになって考えよう!」と言う
とありますが、確かに登場人物の気持ちを理解しようとしたところで100%の解答が出るわけがありませんね。
そもそも自分が思っている気持ちが登場人物と完全にリンクしているかなんてわかるわけがないですから。
それは解答を知っている人が逆接的に辿っていって、登場人物がこういう気持ちになっていたことがわかっているからこその発言です。
それだと、自分は人の気持ちも考えられないのかと変な負のスパイラルに陥ってしまうかもしれません。
この本では論理的に客観的にそれらを見つけ出すことができるように例題を通して学習していけるようになっていますので、
得点アップが目に見えてわかるようになるでしょう。
また、傍線部の直前・直後に注意する
といった、視覚的に見落としやすい箇所を的確に説明してくれているのも高い評価の部分だと思います。
一般的に、傍線部の問題を解く時は、その文や段落の最初から見ていく人が多いのではないかと思うのですが、
実はヒントが一番近くにあるということを説明してくれています。
最後に
14個のSOSをマスターして、現代文を楽しく解くというのも
読みながら体感しましたが、なかなか気持ちのよいものです。
普段、難解な文章を読まれている皆様も、是非一度は本書を読んで頂いて
更に早く、更に的確に解答へと導けるように読解力向上をへ挑戦してみるのはいかかでしょうか?
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