研究社ー入試英文 精読の極意 読み込むための10の軸(AXIS) 丹羽裕子 1993

こんにちは、こんばんは!

この記事を書いているのは実は昨年の夏。もうすっかり暑くなり、春の寒さはどこへ行ってしまったのでしょうか。

最近は寝る際も暑苦しいので、冷房をつけっぱなしにしてしまうことで夏風邪をひいてしまう可能性もありえます。

皆様、急な気候の変化での体調不良などには十分お気をつけくださいませ。


さて、本日紹介致します書籍は、

研究社から出版されました入試英文 精読の極意 読み込むための10の軸(AXIS)

1993年に丹羽裕子先生が書かれた書籍でございます。

実はこの本、絶版書と言えば絶版書にはなるのですが、なんと2018年に新装版が出されているという、

なかなか珍しい書籍なのです。またその辺りの詳しい話は後程お伝えするとしましょう。


ではここでいつもの出版社と著者の紹介です。いつも通りですがお付き合いくださいませ。

株式会社研究社(けんきゅうしゃ)ー設立は1907年。東京都千代田区富士見に本社を置き、主に英和辞典などの辞書や書籍を発行する出版社である。 研究社印刷株式会社という研究社の印刷部門が分離独立した印刷所を子会社として持っている。

丹羽裕子河合塾英語科講師。東大英語のエキスパート。そのため、高校グリーンコースの授業は東大英語のみしか担当していない。授業スタイルは次の講の予習プリントを前の講の時間に配る。この予習プリントを読んでいることを前提に授業をするため、読み込んでおかないと授業についていけない可能性がある。ほぼ毎回,長文が早いゆえ時間が余るので,授業後に先生が持ってきたプリント(英文和訳)を解かされるが,その問題のレベルがとても高くためになる。かつて講習では,その卓越した指導力と美貌ゆえにたくさんの生徒が詰め寄せていた。今現在でも人気は高い。


おまたせ致しました。それでは中身の紹介に入らせて頂きます。

この書籍は、レベルとしてはかなり高いランクにあり、本書の性質上、初学者が飛び付くのは適切でないが、センターレベル到達後の「もうひと伸び」を確かなものにする一冊として不動の地位を占めています。


こちらの画像が、前述しておりました新装版の表紙でございます。

新装版が出版されたことについてですが、やはり完成度が高かったから変更する必要が無かったのではないか、という部分が強く感じます。二色刷り(黒・青)になっている部分もそのままで変更もありません。「改訂版」でないにもかかわらず、数年の時を経て再び販売されるのは、極めて稀な例と言ってよいでしょうね。本書がいかに評価が高かったのか(或いは、どれほど再販の要望が多かったのか)推して知るべし、と言ったところではないでしょうか。

「新装版」であって「改訂版」ではないのでその点はくれぐれもご注意ください。


英文を読むには、英語そのものについての知識(単語・熟語の知識や文法力が含まれる)だけではなく、内容を能動的に読む態度(どのような点に注意し、どのような予想を抱いて読み進めていくべきか)が大切です。本書では「英文を読み込む」ことを目標に、精選した質の高い英文20を精読していくことで読解力向上を目指すものとなっています。
単語・文法レベルの「構文取り」に終わらず、筆者の趣旨や意図までも読み抜く「ひとクラス上の英文解釈」をマスターするための一冊。


20題の英文はすべて入試問題ですが、設問は著者独自のものが中心で「B級演習」と「A級演習」に分かれ、英文を書いた著者の趣旨や意図までも読み抜くことを考えさせるものになっています。

掲載大学は都立大、慶應義塾大、西南学院大、東大、熊本女子大、名古屋大、明治大、大阪外大、武蔵工大、金沢大、一橋大、神戸大、武蔵大、東京理科大、津田塾大、滋賀大であり、著者が内容重視で英文を選んでいることが伺えます。

入試以外にも翻訳業の方にも使える素晴らしい本であり、大学を卒業して本格的に英文読解をしたい人にもオススメの本書。

みなさんもご興味がおありでしたら一度ご覧くださいませ。


いかがでしたでしょうか。

今回は英語のハイレベルな参考書の紹介でしたが、次回はどのような書籍の紹介になるのでしょうか。

またご期待頂きながらお待ちくださいませ。本日はお付き合い頂きましてありがとうございました。

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