本日紹介するのは「偏差値ぐんぐん 基礎強化 入試現代文」になります。
著者は河合塾講師の森永茂先生です。
森永先生は非常にわかりやすいため生徒から人気講師の一人として名前があがります。
講義は問題文を構造的に要約し、背景的思想・時事問題でわかりやすくおもしろく解説されます。また、選択肢の落とし方、記述問題対策など、技術的なテクニックをしっかり用いて解答を出していきます。
板書は図式や絵を多用するためわかりやすいノートとなります。
また、講義に中にある雑談が面白いという声も多く、そこが人気の理由にもなっています。
本書の中身を見ていきましょう。
対話形式で本文が流れていくため非常に読みやすい内容となっています。
まず戦略が定められ、その戦略の意図から入りその使い方までを分かりやすく書かれています。
最初のところでは「現代文はゲーム」だと書かれています。
暗記というバラバラの情報を習得するのではなく、理解していくために必要な活動がメインとなってきます。
ゲームでは製作者から出されたミッションのためにレベルを上げたり、情報を集めクリアを目指します。
現代文もそれと同じです。問題を解くために必要な情報を集め、戦術を使うために日々の勉強によって熟練度を上げていきます。
そういったところが現代文はゲームだとおっしゃっている理由になります。
本書前半部分には9つの戦術が書かれ、後半には22の戦術が書かれています。
またその戦術を使うためのヒントも同じ場所に書かれています。
最初に9つの戦術で基礎を固め、後半22の戦術で応用までをカバーしています。
上にも書いたように対話形式で書かれているため本書に引き込まれ一気に読んでしまう作りとなっています。
また、現代文をゲームと例えるなど、受験生にもとっつきやすい言葉をチョイスされています。
難しい問題をひたすら解くだけでなく、楽しみながら理解できる参考書となっています。
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