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今回ご紹介させていただく参考書は、舞田正達先生の『問題解法の新技術 漢文の基礎』です。
この本には、誰でも学習しやすいように4つの特徴があります。
1.基礎・応用・実力養成の3つのステップを踏んで学習
・基礎編…漢文読解上で必要な「鍵(方法)」があり、その「鍵」を理解されるために簡潔に説明されています。
・応用編…基礎編で学んだ読解方法を使って、漢文を正しく読み、解釈する力を徹底的に養うことができます。
・実力養成問題…入学試験問題を実際に解くことによって、得点力を増強することができるように配慮されています。
2.漢文学習の生命である訓読の力を身につける
漢文は、訓読に始まって訓読に終わります。訓読の力がつけば、漢文は自然に読みながら解釈できます。
3.漢文を理解する基礎ともいうべき漢文常識
古文を読解する場合に、古人の生活・慣習・ものの考え方・風俗を知っていると理解が早いのと同じように、難解とされる漢文も、漢文常識を豊かにすることによって容易に理解できるようになります。
4.漢文学習のポイントが繰り返し説明されている
大切なところはくどいくらいに繰り返し説明されています。漢文読解は難しく思われがちですが、学習のポイントはそう多くは必要とされておらず、そして入学試験問題の出題者が求めているポイントは限られています。ゆえに繰り返し問題を解くことによって、必ず読解力は身につくのです。
さて、目次をみてみましょう。
はじめに、語法・訓読についてわかりやすく説明されています。
その次に句法がたくさん解説されていますが、まずは漢文必須知識を頭に入れておくことによって、問題の理解速度に変化があると思います。覚えることは多いですが、問題には必ず目にする用語もたくさんあるので、周りの人と差をつけるなら覚えていて損は絶対ないです!
そして応用編に入るといよいよ実戦問題です。最初は読解に時間がかかりますが、同じ問題を解く、解説をみて理解することを繰り返しすることで力が身につくでしょう。また例文の下には単語の説明、例文の終わりには訳、問題文の後には技術A、Bと句法の説明もされていて、最初の基本知識のページに戻って見返す必要もなく、この見開きのページで1つの問題を全て学習できる点が魅力的ですね。
例文のジャンルも分かれていていいですね。
内容は豊富なのに全体の内容構成はとてもシンプルで漢文を勉強する上でとても使いやすい参考書になっております。
是非、実際に手にとってみてほしい著書のひとつです。
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