本日、ご紹介したい参考書は
「研文書院 大学への世界史の要点 1987 大久間慶四郎 著」
です。
「大学への数学」といえば、現在では「東京出版」が出している「月刊 大学への数学」が有名ですが、かつて研文書院からも「大学への数学」が発行されていました。そして、これは特徴的な黒の表から「黒大数」と呼ばれてきました。
※研文書院は2013年に出版、販売の業務を終えてしまい、現在は「黒大数」は絶版になっています。
そして、この研文書院から日本史、世界史といった文系科目の「大学へのシリーズ」も出版されていました。
表装デザインもシンプルで硬質。本物志向の中身で勝負という雰囲気が伝わってきます。
本書とは異なりますが、「大学への日本史」に関するとある元外交官の方の書評を拝見しましたが、
日本史をおさらいする必要に駆られた時に、受験時に使用したこの参考書が良かったから日本史を携行するためにこのシリーズの日本史を選んだとありました。
「安易につくられた新書を100冊読むよりも、この1冊を熟読した方が
はるかに基礎知識が身につくはずだ」と。
「大学へ世界史の要点」、あくまでも「要点」の整理で、用語を羅列し、その意味内容を解説する用語集のようになっています。
歴史の流れが、途切れずに前後のつながりが自然に理解できる巧みな編集。
特に各章初めに、年表が掲載され
「トピックス」などの読み物コラムもあり、歴史上の背景を息抜きをしながらも
楽しんで理解できるように執筆されています。
内容も詳細で、重箱の隅をつつくような知識が要求されることもある難関私立入試にも対応できると書評にあるほどです。
大学入試において、100点防止策の教科書に載っていない難問・奇問も網羅され、
詳細で素晴らしい参考書の1冊に確実に上げられると思います。
大学へのシリーズではありますが、めでたく卒業して、外交官になった方でも
手元に置き、便利に学び直すとおっしゃる1冊。
間違いなく、おすすめな1冊だと思います!
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