河合塾 秘伝のオープン 数学ⅡB 浅野英夫 山中巌

今回、紹介させていただく本は、

進学研究社 河合塾 秘伝のオープン数学ⅡB です。

CIMG8694_R

いろいろな受験必勝のための学科ごとの参考書タイトルを挙げているブログで散見されいて、興味を持っていたタイトルです。

168

シンプルですが中央に描かれたやや時代がかった立体感の赤い矢印!

右肩上がりなところが、成績アップや合格を連想せずにはいられませんね!

 

著者の紹介をさせていただきます。浅野英夫先生と山中巌先生の共著です。

CIMG8700_R

 

浅野先生は、当時河合塾の数学課の主任を務められていたようです。

本作が出版された当時には河合塾のメインスタッフであったと紹介されています。

そして・・・

CIMG8699_R

数学が苦手だった生徒が「数学科へ進みたい!」と言い出すのが日常茶飯事だと!書かれていますね。

そして・・・

「わかる」

「解ける」

「美しい」

数学と表記されています。

CIMG8695_R

絶版で価値があがる本には、必ず特徴があります。

参考書としての内容は充実しているのはもちろんのこと。

「どこを開いてもそこだけで解る」

「細切れ時間のフル活用」

なんてキャッチーで心をつかむワードでしょうか!

今も昔も時間が大切な受験生には、

必要とされることは不変だということなのでしょう。

CIMG8697_R

見開きで一区切り完結する。この編集方針と優れた講義内容が

支持される要因だと強く感じました。

 

しかし、どんな優れたアイディアもユーザーである受験生のニーズと

かけ離れたものであれば、きっと生き残れないはずです。

時間の無い生徒を思い、生徒とのやりとりの中で生まれたものを盛り込んで

コレ一冊だけで大丈夫!という内容を完遂させているからこそ、

活きた参考書となり、こうして語り継がれていくのでしょう。

今となっては、当たり前になっていることも始まりは必ずあり、

進化しているように見えて、結局はデコレーションされているだけだったり

バリエーションに過ぎなかったり。

もちろん選択肢が増えるのはユーザーとしては幸せなことですが。

結局、本質は変わりないのかもしれません。

 

良著には理由アリ!ですね!

 


 

「河合塾 秘伝のオープン」シリーズの他の書籍も紹介しています。

 

進学研究社・河合塾 新・秘伝のオープン 三位一体数学Ⅰ~Ⅲ ’87|仁田尾陸美

関連記事

  1. 現代文解釈の基礎 新訂版 遠藤嘉基/渡辺実著 1991発行

  2. 日本評論社 数学セミナーリーディングス 増刊 線形代数ベクトルと行列 1974 矢野健太郎

  3. 内田老鶴圃新社 微分と積分の基礎2 微分応用編 金田数正著 1980年発行

  4. 7日間で基礎から学びなおす カリスマ先生の英文解釈

  5. 大学への数学 学力コンテスト 最優秀 賞品バインダー

  6. 研究社出版 毛利良雄の大学入試シリーズ 英文法の急所 毛利良雄著 1982

  7. 科学新興社 わかる空間図形 傾向・演習 1989 矢野健太郎

  8. 日本評論社 大学入試問題予想法 矢野健太郎著

  9. 進学研究社・河合塾 新・秘伝のオープン 三位一体数学Ⅰ~Ⅲ ’87|仁田尾陸美

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

サイト紹介

絶版参考書博物館

主に大学受験の参考書や問題集、教材で絶版となった書籍を紹介しています。王道からマニアックな参考書まで毎週、著者や内容、時代背景とともに紹介します。

カテゴリー

カレンダー

2016年8月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031 

月別アーカイブ

運営サイト紹介

PAGE TOP